これまでと違い、ぐっと距離が近づいた青森への旅行ですが、犬連れで移動するとなると、飛行機・北海道新幹線・フェリーのいずれの交通手段がベストなのでしょうか。
それぞれの移動手段のメリット・デメリットに加えて、フェリーでの移動についてを見ていきましょう。
フェリーに乗って愛犬と青森へ!
津軽海峡フェリーはペット専用のページも組まれているなど、愛犬と一緒にフェリーに乗って青森へ旅行するなら「津軽海峡フェリー」がおすすめです。
その理由に挙げられるのが、「ドッグバルコニー」が併設されているという点。
ドッグバルコニーは柵で仕切られた外のスペースに愛犬を連れていける空間で、航海中に外の空気を吸うことができるので、愛犬の気分転換にも最適な空間です。
フェリーの中に息抜きができるドッグランがあり、無料で利用できるというのは大きなメリットです。
なお、12月〜3月の冬期間や強風時・雨天時・夜間は利用することが出来ません。
犬フレンドリーな「津軽海峡フェリー」
愛犬をフェリーに乗せる際には、大きく分けて3つの方法があります。
- プライベートドッグルーム
- ドッグルーム
- 車内へ残して移動
一つは、犬専用の「ドッグルーム」と呼ばれる、幅44cm×奥行き61cm×高さ51cmのケージ内に愛犬を預ける方法です。
体重20kgまでの犬であればドッグルームに預けることができます。
函館〜青森間であれば1匹1,040円、函館〜大間間であれば1匹840円でドッグルームに預けることができます。
※執筆時点での料金です。
愛犬と同伴なら「プライベートドッグルーム」
もう一つが愛犬と一緒に客室へ同伴できる「プライベートドッグルーム」で、1室あたり2匹まで同伴することが可能。
また、30kgまでの大型犬でも同伴することができます。
プライベートドッグルームを利用する際には、運賃に加えてプライベートドッグルーム利用料がかかります。
車内へ残す方法もありますが・・・
フェリーにマイカーを乗せている場合には、車内へ愛犬を預けることもできます。
しかし、フェリーに乗せている間は車のエンジンを止めなければなりませんので、真夏や真冬はリスクを伴います。
また、航海中は車に戻ることも出来ませんので、様子を見に行くと言った行動はとれません。
ドッグルームであれば1匹1,020円で預けることができるので、車内に置いていくより、安全なドッグルームに預けることをおすすめします。
津軽海峡フェリーの種類
津軽海峡フェリーでペット同伴可能なフェリーは以下の5種となり、すべてのフェリーには無料Wi-Fiが完備されています。
「ブルーマーメイド」
ブルーマーメイドはドッグルーム、プライベートドッグルーム、ドッグバルコニーがすべて完備されたフェリーです。
「ブルーハピネス」
ブルーハピネスはドッグルーム、プライベートドッグルーム、ドッグバルコニーがすべて完備されたフェリーです。
「ブルードルフィン」
ブルードルフィンはドッグルーム、プライベートドッグルーム、ドッグバルコニーのすべてが完備されています。
「ブルールミナス」
2020年6月に就航した「ブルールミナス」は、函館〜青森間を繋ぐフェリーの中でも最も新しいフェリーで、大型犬にも対応した施設を完備したペットフレンドリーなフェリーです。
また、CO2排出量の削減が可能な設備や「災害時多目的船」としての設備も搭載されているフェリーで、各フェリー会社の中でも最新鋭の設備を備えたフェリーとなっています。
「大函丸」
大函丸は函館港から大間港までのノスタルジック航路を約90分間で繋ぐフェリーで、ペットはドッグルームのみの完備となっています。航海時間も短いのでドッグルームでも十分かもしれません。
ドッグルーム | プライベート ドッグルーム |
ドッグバルコニー | |
---|---|---|---|
ブルールミナス | 12匹 | 2室 | ◯ |
ブルーハピネス | 10匹 | 2室 | ◯ |
ブルードルフィン | 10匹 | 2室 | ◯ |
ブルーマーメイド | 16匹 | 2室 | ◯ |
大函丸 | 6匹 | × | × |
函館港から青森港までは約3時間40分、大間港へは90分ですが、大間港と青森港の間は車で約3時間ほど。
主要な観光地は青森港からのほうがアクセスがしやすいです。
早く到着するからと言って大間港を目指しても、目的地から遠ければ意味がありませんので、目的地によって青森港・大間港を選ぶ必要があるでしょう。
津軽海峡フェリーの詳細情報
函館フェリーターミナル | |
---|---|
住所 | 北海道函館市港町3丁目19番2号 |
電話番号 | 0138-43-4545 |
青森フェリーターミナル | |
住所 | 青森県青森市沖館2丁目12番1号 |
電話番号 | 017-766-4733 |
大間フェリーターミナル | |
住所 | 青森県下北郡大間町 大字大間字根田内10番地 |
電話番号 | 0175-37-3111 |
「青函フェリー」は車中のみ同伴が可能
函館〜青森間を繋ぐフェリー会社は津軽海峡フェリーの他にも「青函フェリー」が就航していますが、ペット用の設備は備えておらずマイカーの中でのみの預かりとなります。
青函フェリーには4種類のフェリーがありますが、いずれも車内での預かりのみ。
真夏や真冬は特にリスクがありますので、函館〜青森間の移動は津軽海峡フェリーの方がおすすめと言えます。
青函フェリーの詳細情報
青森フェリーターミナル | |
---|---|
住所 | 青森県青森市沖館2丁目11番1号 |
電話番号 | 017-782-3671 |
函館フェリーターミナル | |
住所 | 北海道函館市浅野町5−11 |
電話番号 | 0138-42-5561 |
函館〜青森間のペット同伴移動でベストな方法とは?
北海道から青森へ犬連れで旅行する際には飛行機のほか、2016年に開通した北海道新幹線という方法もありますが、フェリーでのんびり船旅もおすすめです。
人だけの移動であれば北海道新幹線は早くて運賃も安く、非常に利用しやすい交通手段ですが、犬連れとなると少し条件が変わってきます。
そこで、それぞれのメリット・デメリットについて見ていきましょう。
飛行機は青森への直行便は無し
飛行機の移動では函館空港から青森空港までの直行便がありませんので、
函館空港→新千歳空港→青森空港
または
函館空港→羽田空港→青森空港
という、非常に遠回りな経由ルートのみとなります。
また大きなデメリットとなるのが、鼻ぺちゃの犬はリスクが高いという点で、移動時間にすると合計で2時間半〜5時間ほどのフライトに。
愛犬を連れての移動と考えると乗継が発生するので負担が大きく、函館〜青森間の飛行機移動はあまり現実的な移動手段とは言えません。
関連する記事
北海道新幹線は約1時間で青森へ!
北海道新幹線のメリットとしては移動時間が早い事や、10kg以下の犬猫であればキャリーバッグに入れて座席へ持ち込む事が可能であること、犬の運賃(手回り品)が安いという点です。
一方デメリットとしては犬を預ける場所が無いことや、10kgを超える犬の場合は手回り品として認められませんので、10kg以上の中型・大型犬はそもそもNGである事が挙げられます。
「新函館北斗駅→新青森駅」までは約1時間という高速移動が可能で、手回り品として座席へ持ち込む事ができますので、老犬や寂しがり屋の犬など、そばに置いておきたい場合には安心です。
ただし、普段から落ち着きのない犬や多頭飼いの場合となると、列車内が混雑する場合は少し大変な目にあいそうです。
フェリーは大型犬でも移動可能!
犬連れで青森へ移動する際の有力候補なのがフェリーです。
フェリー会社によっても異なりますが、30kgまでの犬であればフェリーに乗せることができ、客室への同伴も可能なプランがあります。
関連する記事
フェリーのデメリットでもある移動時間の長さですが、紹介してきたとおり、船内に小さなドッグランを完備したフェリーもありますので、長い船旅でも楽しみながら移動することができるでしょう。
さいごに
たまには海風を感じながら移動するというのも良いですね。移動時間は約3時間半ほどと少し長いですが、船内の環境も良いので飼い主さんもあまり神経質にならずに愛犬を連れて行くことができるでしょう。
ネットから予約すると更に運賃も安く抑えられるので、旅行の予定が決まったらすぐにネットから予約しておきましょう!