キウイの画像

栄養の王様と呼ばれる果物「キウイ」は犬が食べても大丈夫?

ビタミンCが豊富なフルーツとして知られる「キウイ」。実はキウイ、ビタミンCだけでなく栄養の王様と言われるほどに、果物の中でも特に豊富な栄養素を含む果物なんです。

そんなキウイは、犬に与えても問題ない果物でもあります。むしろ、与えすぎにさえ気をつければ、犬にとってもプラスになる食べ物といえるでしょう。

PR
PR

キウイは犬にも与えやすい栄養豊富な果物

色々なフルーツ

キウイは犬にとって与えやすい果物の一つと言えます。

キウイは「栄養素密度」もしくは「栄養素充足率スコア」と呼ばれる、一定の量を食べた際にどれだけの栄養素を摂取できるかがわかる指標で、他の果物と比較しても1番に豊富な栄養を含んでいる果物です。

日本では、可食部100gに含まれる17種類の栄養素が日本人の食事摂取基準(2015年版)の1日の摂取基準に対して何%含まれているかを計算し、その平均値を計算した指標があります。この指標では数字が大きくなるほどに同じ量(100g)を食べたときにビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素が多くなります。

栄養価も高く、犬にも与えられる果物といえば「バナナ」や「みかん」「りんご」といった果物が挙げられますが、これらの果物を栄養素充足率スコアで比較してみると・・・

果物 栄養素密度
キウイ 10.2
バナナ 8.1
みかん 6.5
りんご 2

以上のような結果に。

100gあたりに含まれる栄養価は、キウイがダントツに高い!

他の果物の栄養が少ないのではなく、同じ100gを食べる際に、より様々な栄養を摂取できるのがキウイであるということが栄養素充足率スコアで確認できました。

2種類のキウイ、どちらも犬に与えて大丈夫?

輪切りのキウイ

キウイと聞くと、緑色の果肉というイメージも強いですが、日本で流通されているキウイには緑色の果肉の「グリーンキウイ」と、黄色の果肉の「ゴールドキウイ」の2種類があります。

結論から言えば、どちらのキウイも犬に与えることはできます。

どちらも同じキウイではありますが、それぞれ得意としている栄養素は異なり、2種の違いを知ることで愛犬により最適な(飼い主さんにも)キウイを選ぶことができます。

緑の果肉「グリーンキウイ」は腸内環境の改善に最適!

キウイ
Photo credit: Samovaari on VisualHunt / CC BY-NC
緑色の果肉のグリーンキウイの特徴は、食物繊維がバナナの2倍と豊富で腸内環境の改善にも最適であるという点です。

犬にとって食物繊維は人間よりも重要な栄養素とは言えませんが、第2の脳とも呼ばれる腸内の環境を適正なものにすることは、愛犬の健康を維持するのに欠かせない要素となります。

犬にとってグリーンキウイは、腸内環境を整えられるだけでなく、豊富な栄養素を含むおやつや補助食として与えやすいフルーツなのです。

黄色の果肉「ゴールドキウイ」は甘みと豊富なビタミンCが魅力!

ゴールデンキウイ
Photo credit: chooyutshing on Visualhunt / CC BY-NC-SA
黄色の果肉のゴールドキウイに含まれるビタミンCの量は、グリーンキウイの2倍以上であり、レモン約7個〜8個分にもなります。

ビタミンCの量が多いと酸っぱいイメージがありますが、グリーンキウイよりも甘みが強く、酸味が少ないのがゴールドキウイの特徴ですので、犬にも与えやすいかもしれませんね。

ビタミンCは抗ストレスに働く栄養素であり、犬の免疫機能を強化してくれる栄養素でもあります。

また、ビタミンCは水溶性ビタミンですので過剰症の心配もなく、毎食ごとに摂取しておきたい栄養素でもあります。

グリーンキウイとゴールドキウイの栄養素の違い

以下がグリーンキウイとゴールドキウイの、可食部100gあたりの成分比較です。

同じキウイでも、成分は大きく違うことがわかるかと思います。

緑肉腫 黄肉種
エネルギー 53kccal 59kcal
水分 84.7g 83.2g
タンパク質 1.0g 1.1g
脂質 0.1g 0.2g
炭水化物 13.5g 14.9g
灰分 0.7g 0.5g
果糖 4g 5.7g
カリウム 290mg 300mg
カルシウム 33mg 17mg
マグネシウム 13mg 12mg
0.3mg 0.2mg
食物繊維 2.5g 1.4g
ビタミンC 69mg 140mg
ビタミンE
(αートコフェロール)
1.3mg 2.5mg
ビタミンB1 0.01mg 0.02mg
ビタミンB2 0.02mg 0.02mg
ビタミンB6 0.12mg 0.14mg
ビタミンB12 0μg 0μg
ビタミンA 6μg 3μg
葉酸 36μg 32μg
PR

キウイの特筆すべき栄養素

並べられた輪切りのキウイ

上記の表のように、キウイには豊富な栄養素がたくさん含まれていることがわかります。

中でも特筆すべき栄養素がビタミンCや食物繊維のほか、「アクチニジン」や「ビタミンE」なども注目すべき栄養素です。

抗ストレスに備えたい「ビタミンC」

人間は体内でビタミンCを生成できないため、ビタミンCを食べ物から摂取する必要がありますが、犬は体内でビタミンCを生成できますのでビタミンCを摂取する必要はないとも言われます。

しかし、ストレスがかかるような飼育環境や健康状態によっては多くのビタミンCを消費してしまうことも考えられます。

前述でも触れましたが、ビタミンCは水溶性ビタミンなので過剰摂取の心配もなく、尿とともに排泄されますので、常に補充しておいてもよい栄養素でもあるのです。

老化予防に効果が期待できる「ビタミンE」

ビタミンEはドッグフードなどで「酸化防止剤」として利用される栄養素です。

ビタミンEには酸化を防止・遅らせるという効果がありますが、これは摂取した場合にも同様に、体の酸化を遅らせる効果に期待が持たれます。

抗酸化作用は愛犬の老化を遅らせ、抗がん作用にも大きな期待が寄せられる栄養素です。

動脈硬化を予防すると言った役割もありますので、年令問わず摂取させておきたい栄養素の一つです。

塩分を排出して体内のPH値を整える「カリウム」

キウイはフルーツの中でもカリウムの含有量が多い果物です。

カリウムは体内の余分な塩分を排出する働きを持ち、PHバランスを整えてくれる効果を持ちます。

また、肝機能の向上や抗酸化作用、高血圧予防といったように、多くの効果に期待が持たれる栄養素です。

塩分濃度の高いドッグフードやおやつを与えている際には、体内のナトリウム量が増加してしまいますので、カリウムを摂取してバランスを摂ることが大切です。

赤血球の合成をサポートする補酵素「葉酸」

葉酸は妊娠中の犬に欠かせない「補酵素」の一つ。

妊娠中の犬に限らず、葉酸は赤血球の合成をサポートし、貧血を予防するといった効果も持ちますので、動脈硬化を予防するという効果も得られます。

タンパク質の消化をサポートする「アクチニジン」

キウイから発見された「アクチニジン」と呼ばれるタンパク質分解酵素。

キウイと一緒に動物性タンパク質をはじめとしたタンパク質を摂取することで、タンパク質の分解をサポートし、スムーズな消化を助けてくれる酵素です。

アクチニジンはグリーンキウイに多く含まれているので、タンパク質を多く必要としている場合に一緒にグリーンキウイを与えることで、より効率よくタンパク質を摂取することができるでしょう。

キウイは犬の熱中症予防にも最適!

フレンチブルドッグの寝顔
Photo credit: wuestenigel on VisualHunt.com / CC BY

キウイには豊富な栄養素が含まれますが、水分量も高いフルーツです。

可食部100gあたりの水分量としては「スイカ(89.6g)」や「いちご(90.0g)」のほうがキウイよりも水分量は多いですが、グリーンキウイ(84.7g)やゴールドキウイ(83.2g)は水分量も高い上に、栄養のバランスも高いので、夏バテ解消や熱中症予防としても最適なフルーツです。

夏場に愛犬の食欲が下がってきたと思った時に、キウイをトッピングしてあげることで食欲の増進&夏バテ予防の効果が期待できますのでおすすめです。

犬へのキウイの与え方とポイント

キウイ画像

どんな食品も与えすぎるのはよくありません。

キウイの場合も同じことが言えますが、初めて愛犬にキウイを与える際には少量から与え始め、便の状態を確認しながら与えるようにしましょう。

初めて与える食品は、消化するのに慣れていませんので便の状態が不安定になりがちです。

始めは少量から、徐々に量を増やしていくイメージで与えるようにしましょう。

キウイを与える量はどれくらい?

愛犬にキウイを与える目安となる量ですが、体重1kgに対して6g〜10g程度を目安にしていきましょう。

体重が5kgであれば、おおよそ30g程度が目安。

ちなみにキウイ10gは、厚さ1cmほどの輪切りを半分にカットした程度となります。

ただし、あくまでも目安になりますので、まずはこの半分程度から与え始め、便の状態が安定しているようであれば、目安の量に増やしていくようにしましょう。

ドライフルーツのキウイはおすすめできません

同じキウイでも、ドライフルーツになっているキウイはあまりおすすめできません。

特に人間用のドライフルーツは絶対に与えてはいけません。

人間用のドライフルーツはお菓子として作られているため、砂糖がついていたり、味を濃くするための加工がされているものがほとんどです。

いくら無添加のドライフルーツといっても、犬と人とでは味覚が大きく異なりますので、人間用の物は与えないのが正解です。

尿路結石を経験している犬はシュウ酸を含むので注意!

キウイには「シュウ酸」が含まれていますので、過去にシュウ酸カルシウム結石を要因とした尿路結石を発症したことのある犬は、念の為キウイを与えるのを避けたほうが良いでしょう。

キウイに含まれるシュウ酸の含有量は微量ではあるものの、シュウ酸を全く含んでいないというわけではありませんので、キウイが尿路結石を引き起こす要因にもなりかねません。

また、尿路結石を発症したことがないので大丈夫というわけではありませんので、栄養満点だからといって毎日のようにキウイを与えることは避けましょう。

PR

キウイはどれくらいで消化される?

キウイの拡大画像
Photo credit: Davi Ozolin on Visual hunt / CC BY-NC-SA

キウイなどのフルーツは消化酵素が多く含まれています。そのため、ドッグフードよりも消化されるスピードは早く、おおよそ4〜5時間程で消化されていきます。

ですので、キウイを与えた後の便の状態を見るには、与えた直後の便ではなく、4〜5時間後の便の状態を見るようにしましょう。

この時の便の状態が、手に取れる程度の固さであれば問題はありません。

逆に手に取れないほどに柔らかかったり、水っぽい状態であれば、与える量が多すぎた可能性が高いです。

また、量を減らしても水下痢をしてしまうようであれば、愛犬の体に合っていない食品と判断するべきです。

この場合はキウイを与えるのは避けたほうがよいです。

キウイを毎日与え続けるのは肥満の元になります!

キウイを与えるのは毎日ではなく、適度な量を守って与えるようにしましょう。

キウイは可食部100gあたりの果糖が「リンゴ」よりも少ないですが、糖質を摂取させていることに変わりはありません。

与え続けていると肥満を引き起こす要因となってしまいますので、キウイを与えるのは1日1回程度にし、毎日与え続けるのは避けるようにしましょう。

キウイの皮は食べられる?

キウイの外皮

愛犬にキウイを与えるのは、可食部である果肉部分だけにしましょう。

キウイの皮は果肉部分よりも固く、消化もしにくいので消化不良を引き起こしてしまう可能性もあります。キウイを与える際にはしっかりと皮を剥いて、果肉だけを与えましょう。

キウイの皮むきの仕方

私達がキウイを食べる時には、キウイを半分にしてカットし、スプーンですくって食べることが多いですが、犬にキウイを与える際には皮ごと与えることは出来ませんので、皮をキレイに取り除いてあげる必要があります。

キウイでお馴染みの「Zespri(ゼスプリ)」のサイトに、キウイの皮むきの仕方が掲載されていたので、参考にしてみましょう。

ヘタと芯の取り方 ー「フルーツパフェの父」直伝 キウイの基本の切り方
ゼスプリ キウイフルーツ – 皮のむき方 「フルーツパフェの父」直伝 キウイの基本の切り方

アレルギーにも注意しましょう

体を掻く犬
Photo credit: Patrick Haney on VisualHunt.com / CC BY-NC-ND

ここまで、キウイは栄養も豊富で、犬に対しても与えやすい果物と説明してきましたが、中にはキウイに対してアレルギー反応が出てしまう犬も存在します。

主なアレルギー反応としては、

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 皮膚の炎症
  • 元気の消失
  • 食欲の減退
  • 目の充血

といった症状が挙げられますが、キウイを与えてすぐに嘔吐してしまうようであれば強いアレルギー反応が予想されますので、与えるのは避けたほうが良いでしょう。

また、1週間以上与えているのになかなか便が安定しないという場合も、やはりキウイを消化するのが苦手であることからアレルギーである可能性は高いです。この場合も、キウイを与えるのは避けたほうが良いでしょう。

キウイの種にはオメガ3脂肪酸が含まれていますが

キウイの中心部の種には、オメガ3脂肪酸が含まれます。必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸には、皮膚の炎症を抑えてくれる効果もありますが、キウイに対してアレルギーを持っている犬には逆効果となりますので注意が必要です。

キウイを与えて1週間程経った際に、目やにが多くなっていたり、涙やけが目立つようになったのであれば、少し注意が必要です。

ただし、その原因がキウイなのか、他の要因によるものなのかは、飼い主さんがしっかりと判断しなければなりません。

PR

知ってた?美味しいキウイの選び方

木に生るキウイ

愛犬にキウイを与えるのであれば、より美味しい状態のキウイを与えたいと思いますよね。

そこで気になるのが、美味しいキウイの見極め方ですが、キウイは実際に手に取らないと、美味しい常態化を見極めるのは難しいです。

「Zespri」のHPによると、食べごろのキウイを見極める方法は実際に手に取り、優しく包み込むようにして、弾力を感じるくらいが完熟なのだそう。

完熟のキウイは甘みが増していて美味しいようですので、できれば完熟のキウイを見極められるようになりたいところです。

早熟のキウイでも大丈夫!食べごろキウイにする裏技も!

店から買ってきたキウイが固い!そんなキウイはまだまだ熟していないのかもしれませんね。

そこで試したいのが、キウイを食べごろにする裏技。自宅にバナナやりんごがあれば出来るようなので試してみましょう!

その方法とは、袋の中にキウイと共にバナナやりんごを入れ、室温で2〜3日置いておくだけというもの。そうすることで、バナナやりんごから放出されている「エチレン」がキウイを食べごろにしてくれるのだそう。

冷凍保存もOK

愛犬に与える際に、少量ずつ与えるので美味しい状態で使いきれない!という時には、キウイを冷凍保存するという方法も。

キウイを冷凍保存する際には、キウイの上下をカットした後、利用しやすいサイズにカットしてラップに包み、冷凍するだけ。

こうすることでキウイの栄養価を破壊することなく冷凍保存ができ、利用したい時にキウイを解凍して使うことができます。

冷凍したキウイを利用する際には自然解凍でOKです。

さいごに

キウイは夏場のおやつとして、またはドッグフードへのトッピングとして与えるのがおすすめ。キウイは犬にとって、栄養満点なおやつとして最適なフルーツです。

適度な量と、適切な与え方を理解していれば、犬にとってサプリメント代わりにもなり得る果物になりますので、しっかりとポイントを抑え、上手にキウイを利用するようにしましょう。

PR