色々なフルーツ

犬が食べてもいい果物と栄養素をチェック!上手な利用方法と与え方

みかんやりんご、キウイ、パイナップルなど、犬が食べてもいい果物には多くの栄養が含まれ、おやつとしてもおすすめの食材です。

ただし、犬が食べてもいい果物といっても与え方が悪ければマイナス要因となってしまう場合も。

犬に与えてはならない果物も飼い主さんがしっかりと把握して、犬が食べても問題のない果物かどうかを知っておくことが大事です。

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犬が食べてもいい果物をチェック

犬が食べてもいい果物の中でも、今回は

  • りんご
  • パイナップル
  • キウイ
  • バナナ

の栄養素について詳しく解説していきます。

いずれも栄養価が高く、犬のおやつに最適な果物ですが、与えすぎには十分に注意しなければなりません!

果物が持つ栄養価・効能などをしっかりと理解し、愛犬に適した与え方ができるようにしていきましょう。

【りんご】肥満犬にもおすすめの果物

りんご

りんごは免疫力の維持・向上や、感染症予防にも役立つ果物です。

りんごには「ビタミンA」と「ビタミンC」が豊富に含まれ、食物繊維も豊富、かつ脂質も少ない果物です。

りんごは消化のしやすい果物なので肥満気味の犬や高齢犬など、犬の体格や年齢を問わず与えやすい果物です。歯ごたえもあるので、りんごを好んで食べる犬も多いでしょう。

【りんごを与える際に気をつけたいポイント】

りんごを与える際にはスライス状にして、種や芯を取り除くことが大切です。

りんごの種には犬の体に悪影響を及ぼす「シアン化物」が含まれるため、りんごを与える際には必ず種を取り除いて与えるようにしましょう。同様にりんごの芯も犬にはNG。

また、りんごの皮には多くの栄養が含まれていますが、果肉部分と比べると消化のしにくい部分になります。

皮を与える際には、しっかりと表面を洗浄し、消化しやすいように細かく刻んで与えることをおすすめします。

【パイナップル】消化器系の弱い犬に最適

パイナップル

パイナップルは消化器系の弱い犬に最適な果物です。

パイナップルには葉酸や亜鉛、ビタミン、ミネラル等がバランスよく含まれ、栄養の宝庫とも言われる果物です。

中でも注目したいのが、タンパク質の吸収を助けてくれる消化酵素の「ブロメライン」を含む点です。

肉類と共にパイナップルを摂取することでスムーズな消化を助けてくれるので、消化器系に問題を抱えている犬にも与えやすい果物なのです。

【パイナップルを与える際に気をつけたいポイント】

犬にパイナップルを与える際には、果肉の部分だけを与えるようにしましょう。

パイナップルの皮は非常に固く、消化不良を引き起こす要因となります。また、パイナップルの芯もNGですので、あくまでも柔らかい実の部分だけを与えることが大切です。

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【キウイ】犬にもおすすめの果物

半分に切ったキウイ画像

キウイも夏バテ防止の効果が期待できる、犬にとって与えやすい果物のひとつです。また、キウイは栄養の王様ともいわれる果物で、高い栄養価を誇る果物です。

ビタミンCやビタミンEをはじめ、抗酸化作用や老化予防にも期待できる栄養を多く含んでいるので、普段使いにもおすすめな果物です。

食物繊維も豊富なので、腸内環境の改善にも役立ちます。腸内にトラブルを抱えている犬には少量ずつを定期的に与えると、腸内環境の改善に期待が持てるかもしれません。

【キウイを与える際に気をつけたいポイント】

キウイを犬に与える際には、しっかりと皮を剥き、果肉部分だけを与えるようにしましょう。

また、キウイにはシュウ酸が多く含まれているので、過去に尿路結石を経験したことのある犬には残念ながらおすすめできません。

【バナナ】ビオチンを多く含む果物

バナナ

バナナは栄養価の高い果物として知られていますが、犬にとっても栄養価の高い果物の一つ。中でも特に注目したいのが、バナナに豊富に含まれる「カリウム」です。

カリウムは体内のphバランスを正常に保ち、心機能の向上・維持や高血圧の予防にも期待されるミネラルです。

さらに、健康な皮膚・被毛に欠かせないビタミンの一つ「ビオチン」も多く含まれ、皮膚トラブルや被毛のトラブルを抱えている犬にもおすすめな果物です。

【バナナを与える際に気をつけたいポイント】

バナナは糖分が高く、たくさんの量を与えるのには適していません。また、バナナの皮も与えるべきではありません。

バナナは100gあたり約21gの糖質が含まれていますが、対してりんごの糖質は100gあたり約13gほど。毎日のように大量のバナナを与えてしまうと肥満を引き起こしてしまいます。

バナナを与える際は、果肉部分をスライス状にし、適量を与えるようにしましょう。

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【みかん】カリウムの摂取に最適

みかんのアップ画像

ここからは季節によって登場してくる果物の中で、犬が食べてもいい果物をいくつかピックアップしてみました。まずはみかんから。

みかんは「ビタミンC」と「カリウム」を摂取するのに最適な果物です。

体調不良や夏バテ防止、運動後のおやつとして与えるなど、適所でみかんを与えることで効率のよい免疫機能の改善が期待されます。

なお、日本では「みかん」が一般的ですが、「オレンジ」も犬が食べてもいい柑橘類の果物です。

おやつとして与えるのにも最適なみかんですが、酸味の強いみかん(すっぱいみかん)はあまり好まない犬が多いので、甘みの強いみかんがおすすめです。

数値上ではみかん(温州みかん)よりもオレンジの方が甘みも強いので、犬も喜んで食べてくれるかもしれません。

【みかんを与える際に気をつけたいポイント】

みかんもオレンジも、犬に与える際には果肉部分だけにしましょう。

みかん(オレンジも)の皮は消化しにくく、消化不良を引き起こす可能性があります。

また、果肉を包む薄皮と種も取り除いて与えるようにしましょう。

【メロン】免疫力と炎症の改善に

メロン

メロンにはビタミンA、ビタミンB、ビタミンCが豊富に含まれており、免疫力の強化や炎症に悩んでいる犬にもおすすめな果物です。

特にメロンの赤肉腫では、ビタミンA(レチノール活性当量)の含有量が300μgと圧倒的。ただし、メロンは糖分も高いので、あまり積極的に与えたい果物ではありません。

肥満気味の犬にも不向きな果物ですが、頻繁に与えるわけでなければ問題はないでしょう。

【メロンを与える際に気をつけたいポイント】

メロンを犬に与える際には、果肉の部分だけを与えるようにしましょう。

メロンの皮は固く、食用には適していません。消化不良を引き起こす要因にもなりますので、皮から果肉の部分だけを取った状態で与えるのが良いでしょう。

また、メロンの種も同様に消化不良の原因になりかねませんので、しっかりと取り除いてから与えるようにしましょう。

【スイカ】夏場の水分補給に最適

スイカ

スイカにはビタミンAのほか、ビタミンCやビタミンB6、カリウムも含まれており、水分量も92%と高いので、夏バテしがちな犬にもおすすめな果物です。

水分補給だけでなく、神経機能の健康維持や抗酸化作用といった効果も促進してくれる果物ですので、犬にも与えやすい果物の一つです。

適度な歯ごたえも好まれやすいですが、水分量からも分かる通り、すいかは食べ物というよりも飲み物に近い果物です。与えすぎるとおしっこの量も増えるので注意!

【スイカを与える際に気をつけたいポイント】

スイカを犬に与える際には果肉部分だけを与えるようにし、種や皮は与えないようにしましょう。

種や皮は消化がしにくいため、犬にとっては悪影響を及ぼしかねません。

スイカの果肉部分には種も多く含まれているので、ある程度細かく刻むようにし、種をしっかりと取り除いてから与えたほうが安心です。

【柿】皮膚トラブルの改善に

柿

柿を犬に与える機会も少ないかもしれませんが、実は犬が食べても問題のない果物です。

柿にはバナナよりも多くのビオチンが含まれていたり、βカロテンやビタミンCの含有量も高い果物です。皮膚トラブルの改善にも期待ができる果物と言えるでしょう。

甘味も強いので頻繁に与えるのはおすすめできませんが、秋のシーズンにたまに与える程度であれば、栄養もありますし良いおやつとなるでしょう。

【柿を与える際に気をつけたいポイント】

犬に柿を与える場合には、皮をしっかりと剥いて、種を取り除いた果肉部分を食べやすいサイズにカットして与えるようにしましょう。

また、柿を与えるのであれば「渋柿」ではなく「甘柿」を与えるようにしましょう。

渋柿や完熟しきっていない柿には、「アルカロイド」と呼ばれる渋みの成分が含まれています。

アルカロイドは植物自身が動物から身を守るため(食べられないようにするため)の毒性の成分です。

渋くても食べてしまう犬もいますが、嘔吐や下痢を引き起こす要因となりますので避けたほうが良いでしょう。

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与える際には少量から試すのが大事

笑顔のパグ

初めて与える果物の場合には、まずは少量を一口与えるようにし、しっかりと消化が出来ているかどうかを確認する必要があります。

初めて与える食べ物は果物でなくても、消化することに慣れていません。あまり大量に与えすぎると便が柔らかくなったり、ひどい場合は下痢をしてしまいますので、少量から始めてみるのがポイントです。

翌日の便の状態を確認し、便が安定しているようであれば徐々に量を増やしても問題はないでしょう。

食物アレルギーにも注意しましょう

犬にも食物アレルギーが存在していますが、果物に対してもアレルギーを持つ犬もいます。

アレルギーの症状としては皮膚の薄い部分が赤くなったり、目やにが出たりといった初症状から、ひどければ下痢や嘔吐といった症状が見られることも。

動物病院でパッチテストを受けるのが最も手っ取り早いですが、検査費用もそれなりにかかります。

アレルギー体質であればパッチテストを受ける事をおすすめしますが、特にアレルギー体質でないのであれば、少量から試してみても良いかもしれません。

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