今日はペットのお話ではなく、ラジオ機能付き懐中電灯についてです。
私自身も北海道胆振東部地震を経験し、ブラックアウトを経験しました。
この時、痛感したのが「ラジオ」は重要であるということ。そしてソーラー発電よりも、手回しのほうが役に立ったということでした。
付け加えなければいけないのは、ソーラー発電タイプのライトが役に立たないわけではなく、被災したタイミングによって使い勝手も変わるという印象だったのです。
今回は被災グッズの中でも、懐中電灯の重要性についてお話していきます。
いま一度、被災グッズの確認を!

Photo credit: live73 on Visual Hunt / CC BY
北海道胆振東部地震が発生したのは夜中の3時7分。その後、ブラックアウトがやってきました。
ブラックアウトと簡単に言いますが、夜の夜道どころじゃありません。外では本当に何も見えないです。
幸い、我が家は奥さんが避難グッズをリュック2つ分持っていたので、ある程度の災害グッズは揃っていました。
が、しかし。
避難グッズに入っていたライトは、ソーラー充電タイプのライト。
リュックから出した時点では、充電がされていなかったため、その時は使い物になりませんでした。
因みにソーラー充電は太陽光以外の光でも充電することは可能なのだそうですが、停電している状況下では、ソーラー充電することは出来ませんでした。
そして、もうひとつのリュックには手回し充電タイプのライトが入っていました。
ウィンウィン音はうるさいですが、ある程度充電を行い、無事にライトとラジオをつけることが出来たのでした。
日頃の備えが大切だということを痛感
実際のところノートパソコンの充電も満タンでしたし、スマホの充電も満タンでしたので、電源の心配はそこまでありませんでした。
スマホでは「ラジコ」でラジオを、パソコンではスマホの充電を行い、これらの懐中電灯がなくても何とかなる状況でした。
しかし、ブラックアウトしているあの状況下では、一つでも音の出るもの、一つでも照らせるものがなければ心細かったというのが本音なところ。
ちなみに翌朝、太陽光で充電されているはずのソーラー充電タイプの懐中電灯を確認してみましたが、単に壊れていたようです(まだ一回も使っていなかったのに・・・)。
ただ備えておくことは重要ではありません
大事なのは、日頃からの備えです。
避難グッズを買い揃えたからと言って安心してはいけません。今回のように、故障している可能性も無くはないのです。
また、予め充電しておくことも大事です。
いつ来るかわからない自然災害ですので、思い立った時に行動すべきです!
ということで、被災後にどんな懐中電灯、ラジオがよかったのかを考えていきたいと思います。
災害時の懐中電灯に必要な機能
何をメインとするかで変わってきますが、最近の懐中電灯にはラジオ機能がついているのは当たり前となりつつあります。
また、懐中電灯自体もこれまでの「電池式」ではなく、「ソーラー充電」や「手回し充電」が行える製品が大多数です。
実際に被災して感じましたが、やはり明かりはかなり重要です。そして、状況を知るためにラジオは必須。
スマホを持っている方はスマホで事足りる事ですが、みるみる充電が減る不安感は実際に体験しなければわからないかもしれません。
また、スマホを持っていても高齢の方は、やはりこうしたラジオ機能付きライトを持っておいて、枕元に置いておいた方が良いと思います。
災害用の懐中電灯は充電式?電池式?

その理由としては、昼夜問わず充電可能であるという点です。
年配の方は回すのも疲れてしまうと思いますが、自然災害はいつ何時発生するかわかりませんので、自力で発電出来るものを用意しておくことをおすすめします。
災害が発生すると、物が一気になくなります
そうなると、「電池式」の方が良いのでは?と思うかもしれませんが、実際に災害が起きた当日、探し回って唯一開店していたコンビニでは電池が品切れ。
(閉店セールのレベルで、様々な物がなくなっています。)
因みにその後、5店舗以上回りましたが、電池どころか色々な物が品切れしていました。
災害グッズとして電池をガッツリ確保しておけば良いのでしょうが、万が一、避難しなければいけない事態となると、高齢の方が大量の電池を持ち歩くのはおすすめできません。
一時的には電池式でも十分ですが、2〜3日分と考えると電池式では不安です。
避難バッグの懐中電灯は必ずチェック!
災害グッズのセットを買ったので、懐中電灯はあるよという方。今一度、ちゃんと動くか確認したほうが良いです。
冒頭でも触れましたが、我が家にあった災害グッズセットにあった懐中電灯2つのうち、1つは使っていないのに壊れていました!
実際に災害が起きてからでは遅いので、今一度確認し、機能的にちょっと不安だなと感じたのであれば、改めて買ったほうが絶対に良いです。
セットに入っていた懐中電灯のスペック
実際に避難グッズに入っていた「おまけ」程度な手回し充電対応の懐中電灯のスペックをご紹介します(壊れていなかった方です)。

手回し充電 | ソーラー充電 | 乾電池 | |
---|---|---|---|
ライト | 17分間 | × | × |
ラジオ/FM | 4分間 | × | × |
ラジオ/AM | 4分間 | × | × |
スマホ/充電 | 7分間 | × | × |
スマホ/通話 | – | × | × |
サイレン | 7分間 | × | × |
※1分間、手回し充電を行った場合
セットに入っていた懐中電灯は、必要最低限なスペックの物ですので、かなり心細い内容ですが、これがあったのと、なかったのとでは大きな違いでした。
今回、商品をご紹介するにあたり、参考になりますので、このおまけ懐中電灯のスペックをよく覚えておいてくださいね。
災害時の懐中電灯でおすすめなのは
ここからは日頃から備えておきたい、災害時におすすめなポータブルラジオを紹介していきます。(執筆時点の情報です)
今回紹介する中では、
・「ラジオ機能」を重視するのであれば、ソニーのポータブルラジオ
・「懐中電灯」として利用するのであれば、パナソニックのポータブルラジオ
という感じですが、私が考える使い方としては以下の感じ。
- ラジオ → ボータブルラジオとスマホでラジコなどを利用
- スマホ → ポータブルラジオで充電しながら利用
- 懐中電灯 → ポータブルラジオを利用
特に昼間は懐中電灯を使わないので、充電に専念できます。
ということで、今回おすすめしたいのはパナソニックのポータブルラジオという結論に至りましたが、あくまで一個人の考え方です。
参考程度と言うことで、今一度、懐中電灯とラジオの常備について考えてみましょう!
ソニー ポータブルラジオ ICF-B99 シルバー
今回ご紹介する中で、唯一、ソーラー充電が可能なタイプがこちら。
手回し・ソーラー・電池と、充電できる手段が全て揃っていますので、この中では最強の安心感です。
手回し充電 | ソーラー充電 | 乾電池 | |
---|---|---|---|
ライト | 15分 | 10分 | 50時間 |
ラジオ/FM | 50分 | 40分 | 80時間 |
ラジオ/AM | 75分 | 60分 | 100時間 |
スマホ/充電 | 40分 | × | 16時間 |
スマホ/通話 | 1分 | × | 25分 |
サイレン | × | × | × |
※1分間、手回し充電を行った場合
因みにソニーストアで購入すると9,250円(税抜)ですが、災害後にAmazonにて29,980円でぼったくっているストアも出てきていましたのでご注意を。
ソニー ポータブルラジオ ICF-B09 オレンジ
上記で説明した「ソニー ポータブルラジオ ICF-B99」の廉価版?のような機種がこちら。
ソーラー充電機能が付いていない以外はスペックが同じで、ソニーストアでは1,000円違いの8,250円(税別)です。
手回し充電 | ソーラー充電 | 乾電池 | |
---|---|---|---|
ライト | 15分 | × | 50時間 |
ラジオ/FM | 50分 | × | 80時間 |
ラジオ/AM | 75分 | × | 100時間 |
スマホ/充電 | 40分 | × | 16時間 |
スマホ/通話 | 1分 | × | 25分 |
サイレン | × | × | × |
※1分間、手回し充電を行った場合
パナソニック 手回し充電対応ラジオ RF-TJ20-D
パナソニックの手回し充電対応ラジオ。
1分間の手回し充電で3時間もライトを点灯させられますので、懐中電灯の機能を重視するのであれば、今回紹介する中では最もオススメかも。
スマホの充電も待ち受けであれば約2時間、通話は2分と他の機種よりも充電能力が高く、サイレンも付いています。
手回し充電 | ソーラー充電 | 乾電池 | |
---|---|---|---|
ライト | 3時間 | × | 100時間 |
ラジオ/FM | 14分 | × | 24時間 |
ラジオ/AM | 14分 | × | 24時間 |
スマホ/充電 | 1時間50分 | × | × |
スマホ/通話 | 2分 | × | × |
サイレン | 20分 | × | 20時間 |
※1分間、手回し充電を行った場合
ラジオは別で用意し、モバイルバッテリーを持たないということであれば、この機種がベストバイでしょう。
Accevo 手回し式充電 多機能LED懐中電灯
うちの災害セットに入っていた懐中電灯に毛が生えたような製品。
3,000円近くも出してこれを買うのであれば、絶対にちゃんとしたやつを買ったほうがいいです!
手回し充電 | ソーラー充電 | 乾電池 | |
---|---|---|---|
ライト | 30分 | × | × |
ラジオ/FM | 7分 | × | × |
ラジオ/AM | 7分 | × | × |
スマホ/充電 | 20分 | × | × |
スマホ/通話 | 40秒 | × | × |
サイレン | 3分 | × | × |
※1分間、手回し充電を行った場合
紹介で載せましたが、こういうのをメインとして考えているのであれば、考え直したほうが良いですよ!という気持ちを込めて紹介しました。別にこの製品が憎いわけではないのですが(笑)
Amazonの口コミを見ても、評価は5段階中3.8と良好なのですが、悪い口コミでは
- iPhoneの充電できない
- FM受信できない
- ハンドルが回しにくい
- 振るたびに羅針盤の向きが変わる
と言った不安な口コミも。Amazonの口コミもサクラが多いので。。
(懐中電灯ではないですが、過去に安いの買って失敗した口です)
この製品に恨みはないのですが、イチかバチかで安いの買うのなら、しっかりしたのを買いましょう!という思いです。(もちろん、しっかりしたのもあると思いますが)
さいごに
一時期の災害グッズブームも手伝い、大した機能を持っていないものも平然と販売されています。
どこかで災害が発生すると、その数日後にはだいたい店頭やAmazonなどでも売り切れ続出という状態になるわけですが、焦って変な商品を購入しないためのお助けになれればと思い、今回は執筆しました!
災害は突然やってきますし、意外と被災グッズの整備も疎かになりがちですので、この機会に見直してみてくださいね!