犬と猫の熱中症対策のコンテンツイメージ

犬と猫の熱中症対策!実は注意が必要な北海道の真夏と散歩について

北海道の気温は過去100年のデータで見ても、気温の上昇率が世界平均・日本平均よりも高い水準で上昇しています。そのため、避暑地としても人気の高い北海道ですが、実は熱中症に特に注意すべき場所という見方もあります。

飼い主さんはもちろん、愛犬の散歩にも十分な注意が必要な夏場ですが、温度上昇で注意するべきポイントや現状を把握しておき、猛暑に備えていきましょう。

PR
PR

実は熱中症に注意が必要な北海道

コットに座るグレートデーン

北海道民としては東京や沖縄ほど気温も高くならないため、よほど炎天下でなければ意外と油断してしまいがちではないでしょうか。

沖縄などより気温も低い北海道で、熱中症の心配?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、熱中症は単に気温だけに左右されるものではありません。

別記事でも犬や猫の熱中症はリビングで発症しやすいということに触れていますが、熱中症は温度だけでなく湿度も重要なポイントとなります。

まずは、過去100年間のデータによる、北海道の気温上昇について見てみましょう。

北海道の温度上昇は国内&世界の平均よりも高い

日本国内において観測されているデータでは、1898年〜2015年に渡る約100年間のあいだで、平均気温はおよそ1.16℃の割合で上昇しています。

日本の温度上昇は世界平均と比較しても同様の割合なのですが、北海道にターゲットを絞ってみてみると、平均気温の上昇は1.59℃と日本国内・世界平均の温度上昇よりも高い上昇率となっています。

北海道内で1898 年以降観測を継続し、長期間にわたって均質なデータを確保できる 7 地点(旭川、網走、札幌、帯広、根室、寿都、函館)を平均した年平均気温は、1898 年から 2015 年にわたって 100 年あたりおよそ 1.59℃の割合で上昇している。

札幌管区気象台 – 北海道の気候変化【第2版】より

全国平均よりも、北海道の平均気温の方が上昇しているとは驚きですが、これはあくまでも北海道全体の平均気温。

北海道は土地も広いので、場所によって平均気温は異なるものになりますが、中でも注意が必要なのが都市部で起きる「ヒートアイランド現象」です。

ヒートアイランド現象について

札幌 大通公園

都市部では人工的な排熱や、自然が少ないことが影響して気温が上昇してしまう「ヒートアイランド現象」。

近年、特に問題視されているヒートアイランド現象ですが、北海道内の観測地点では「札幌」「旭川」「帯広」が注意エリアに該当します。

下記の表は北海道内の観測地点それぞれの、観測100年間でどれだけ平均気温が上昇したかを表したものです。

「札幌管区気象台 – 北海道の気候変化【第2版】」より
地点名 平均気温
札幌 +2.4℃
旭川 +1.9℃
帯広 +1.9℃
函館 +1.6℃
網走 +1.3℃
根室 +1.1℃
寿都 +0.8℃
北海道平均 +1.6℃
日本平均 +1.2℃

札幌、旭川、帯広はヒートアイランド現象による気温上昇に注意

都市化の影響が低く、気温の上昇率が低い寿都(+0.8℃)や根室(+1.1℃)などの観測地は、北海道全体の平均気温よりも下回る上昇率となっています。

しかし、旭川(+1.9℃)と帯広(+1.9℃)では平均気温よりも0.3℃のプラスに。

札幌に関しては+2.4℃と平均気温よりも0.8℃もプラスの平均気温になっています。ヒートアイランド現象による影響の大きさがわかりますね。

いずれにしても北海道全体、日本全体が気温上昇していることに変わりはないので、どの地点においても楽観視はできませんが、北海道内でも都市部に住んでいる場合は特に注意しなければなりません。

PR

真夏のアスファルトは高熱注意!

道路を歩く犬

前述ではヒートアイランド現象について触れてきましたが、真夏日においてはどの場所も同様に、アスファルトの温度に気をつけなければなりません。

真夏のアスファルトの温度は、なんと60℃を超える温度に達する事もあるため、真夏の散歩は熱中症に限らずパッド(肉球)の火傷などにも注意が必要です。

パッドの火傷対策には犬用の靴も販売されているので、導入を検討してみても良いでしょう。災害時にも活用できるので、普段から慣れさせておくという意味でもおすすめのアイテムです。

始めは歩き慣れないのでぎこちない歩き方になりますが、何度か履き続けることで徐々に慣れていってくれるでしょう。

また、ブーツタイプが合わない犬には、ラバー素材のドッグブーツもあるので試してみても良いかもしれません。

created by Rinker
ポウズ (PAWZ)
¥1,920 (2024/03/01 20:46:13時点 Amazon調べ-詳細)

散歩に行く時間帯を意識的に変えることも大事です

2頭のプードル
sharkolotによるPixabayからの画像

犬のお腹は毛量も少なく、アスファルトからの熱がお腹へと直接ダメージが加わります。

中でもダックスフンドなどの胴長短足な犬種は地面とお腹の距離が近いため、特に注意が必要。

朝の散歩であれば、温度が上昇し始める前に行くようにし、夕方の散歩であれば日が沈んだ時間帯に行くのがベストです。

また、アスファルトの温度はすぐに冷めることはないため、温度が下がり始めたからと言って油断はできません。

夕方の散歩に関しては、一度飼い主さんがアスファルトに触れて、温度を確かめてみるようにしましょう。

最も注意するべきなのは7月・8月ですが、真夏日を超えたからと言って油断は禁物です。4月〜5月、9月は意外と熱中症対策にも油断が生じやすいタイミングですので、天気予報などで温度のチェックや熱中症予報をチェックするようにしましょう。

【参照】

PR