これまで職場などでも空気清浄機を付けていても、「臭い」や目に見えないような「ウイルス」を取る程度で、実感するほど効果があるものという意識もありませんでした。
空気清浄機の性能も「気持ち」程度かと思っていたのですが、最近の空気清浄機はレベルが違いました。そこで今回はシャープの空気清浄機「KI-HS50-W」の特徴やレビュー、おすすめな点などを解説していきたいと思います。
もくじ
空気清浄機はペットにも必要?
空気清浄機を購入したきっかけとなったのは、我が家の愛犬「ぷーたろう」の体調管理。
ぷーは今年で15歳。年齢的なものもあって体調を崩しやすく、健康管理にはかなり気をつけなければなりません。
また、空気の悪い環境も苦手。
すぐに咳が出てしまい、夜中も咳で起きてしまい、寝不足が続いて翌日に影響してしまうことも。
ほこりや抜け毛といったハウスダストに注意
そんな咳も、空気のきれいな自然環境では全くと言っていいほど出ません。
キャンプにもよくでかけていましたが、空気のきれいなところではこの咳も出ないのです。
家の中で咳が多くなるのは湿度であったり、空気の乾燥、ハウスダストのせいだと疑われます。
私達を含め、ハウスダストは家の中を歩き回るだけで巻き上がってしまいます。
特にヴィヴィアンとマロニーの2頭は、時々暴れまわって遊ぶので、ほこりや抜け毛も舞い上がってしまうのです。
空気が乾燥しないように加湿器も
また、ぷーたろうは空気が乾燥していると、なおさらに咳が出やすいです。
そのため、我が家には加湿器も設置されていますが、湿度60%〜70%と高めに維持されています。
それでも咳は出てしまうのですが、ある時、加湿器に付いている空気清浄機(おまけ程度?)付近に寝ていると、咳が出ていないような気がしたのです。
そこで、効果はなくとも少しでもプラスになればと思い、空気清浄機を購入しようと思い立ったわけです。
空気清浄機はペットの健康管理に最適

Photo by Lisa Fotios from StockSnap
結論を言うと、空気清浄機はペットの抜け毛を吸い取るほど強力ではありません。
というのも、購入する前は近くのほこりや待っている抜け毛もぐんぐん吸い取るかと思っていましたが、抜け毛はやはり掃除機の役目です。
空気清浄機はホコリや目に見えない菌などを吸い取るかもしれませんが、抜け毛を集めるほどのパワーはありません。
とはいえ、今回実際に空気清浄機を利用してみると大きな違いを感じられるようになりました。
空気清浄機が目には見えない実力を発揮!
我が家が購入した空気清浄機はシャープの空気清浄機「KI-HS50-W」。
この空気清浄機を設置してからは、プーの咳も午前中だけで10回以上は咳き込んでいたのに、1日を通じて10回ほど咳き込む程度に変わりました。
また、咳き込む回数が激減したことで睡眠の質が変わったようで、体調の改善が見られるようになりました。(これは予想していなかった大きな効果でした!)
空気清浄機がゴミをかき集めてくれるという期待もありましたが、いくら吸引力が凄いと言っても難しそうですね。
猫がいるご家庭にもおすすめかも!
犬や猫の抜け毛は、掃除機でこまめに掃除するのが大切です。
目に見えるゴミや抜け毛の掃除は、やはりセルフで行うのが必須と言えます。
そのかわり、掃除機をかけているときに舞うホコリは掃除してくれています!
ミクロやナノレベルのほこり、ハウスダストは空気清浄機にお任せして、目に見えるゴミだけは飼い主さんが掃除するのが理想的ですね。
空気清浄機に求めた条件
実は購入時の時点で、KI-HS50-Wは旧タイプ(2017年のモデル)の空気清浄機です。
現モデルはさらに機能もアップグレードされていますが、実際に使用してみると旧タイプでも十分に満足できる内容です。
購入する際の条件としては、
- 予算は約20,000円〜30,000円ほど
- リビングに設置するため約13畳をカバーできる空気清浄機
- 加湿機能が付いている
といった条件で探していました。
上位機種をみるとキリがないので、まずは購入しやすい価格の空気清浄機を導入してみよう!という感じでKI-HS50-Wを購入したのでした。
空気清浄機とアプリの連携でより便利に
この他の条件として、アプリで部屋の空気の状態を把握できるようにしたいというのがありました。
最近では各社、こうしたクラウドサービスが当たり前になりつつありますが、遠隔操作で空気清浄機を利用できるのは本当に便利です。
シャープでは「COCORO AIR(ココロエアー)」というサービスが展開されており、アプリで温度や湿度、空気の状態、消耗品の状態などを把握できるほか、AIで地域の天候なども加味した運転をしてくれます。
温度・湿度の変化も把握

部屋の温度・湿度の履歴を確認
温度・湿度の状態も把握することができ、画像の青色の線が温度、緑色の線が湿度を表しています。
ちなみに精度はかなり高いと思います。緑色の線(湿度)が盛り上がっている時間帯がありますが、これは洗濯物を干している時間帯でした。我が家にとっては頼もしい機能です。
「PM2.5」も敏感に察知します

空気清浄機の履歴確認画面
ベランダの窓を開けた時や、夕方の散歩から帰った時には必ず空気清浄機が反応しますので、頼もしいやつです。
電気代も把握できます

空気清浄機のおおよその電気代を表示
上記の画面では10日ほど経った電気代が見られますが、我が家では1ヶ月にだいたい100円前後の電気代となっています。(ほぼ「おまかせモード」運転)
フィルター交換など、空気清浄機の消耗品は?

空気清浄機の消耗品の状況もモニター可能
空気清浄機は汚れた空気などを常に吸い取っている物なので、必ず汚れるものです。
そのため、定期的な清掃は欠かすことができませんが、空気清浄機の機能をより高めるためには消耗品のメンテナンスも重要です。
そこで、本機種の消耗品とランニングコストについてまとめてみました。
交換目安 | 年間コスト | |
使い捨てプレフィルター | 1ヶ月に1回 | 約1,304円 |
交換脱臭フィルター | 10年に1回 | 約256円 |
集じんフィルター | 10年に1回 | 約326円 |
交換用加湿フィルター | 10年に1回 | 約209円 |
Ag+イオンカートリッジ | 1年に一回 | 約718円 |
プラズマクラスター イオン発生ユニット |
約2年 | 約996円 |
汚れた空気をキレイにしてくれるフィルターたち
シャープの空気清浄機「KI-HS50-W」の消耗品のなかでも、特に重要となるのがフィルター類。
この機種では本体内部に2枚のフィルターを装着し、フィルター付きの背面パネルを装着。最後にペラペラのフィルターを付ける4層構造のフィルターとなります。
最も汚れる「使い捨てプレフィルター FZPF51F1」
一番外側に設置するフィルターで、我が家では主に汚れや犬の毛が付着しているフィルターです。交換の目安は「1ヶ月に1回」で、Amazonでは6枚入りが執筆時点で652円で販売されていました(定価は918円)。
1ヶ月に1枚ペースで考えると、1ヶ月あたり108円ほど。
活性炭で脱臭!「交換脱臭フィルター FZ-D50DF」
本体背部のフィルターパネルを挟んで外側から3番目のフィルターが「脱臭フィルター」。黒いフィルターで、化学吸着剤が加わった活性炭フィルターで、臭いをカットしてくれるものです。交換の目安は「10年に1回」。
執筆時点の価格はAmazonで2,565円(定価は4,320円)ですので、年間256円ほど。
最後の砦となるフィルター「交換集じんフィルター HEPAフィルター FZ-D50HF」
本体の内部、外から数えて一番奥にセッティングするフィルター「静電HEPAフィルター(集じんフィルター)」。最後の砦となる大切なフィルターで、ホコリを集めるフィルターですが、交換目安は「10年に1回」。
執筆時点の価格はAmazonで3,262円(定価は4,752円)。10年に1回の取替えなので、年間326円となります。
加湿機能で重要になる「交換用加湿フィルター FZ-G70MF」
加湿フィルターは、月に1回程度のお手入れ、もしくは排出される空気の臭いが気になる時にお手入れする程度でよい部分で、交換の目安は「10年に1回」。
Amazonでは執筆時点で2,095円(定価は2,808円)で販売されているので、年間で計算すると年209円ほど。
きれいな空気を排出するために必要な消耗品たち
空気をキレイにしたら、今度はキレイな空気を排出するための下記の装置が必要になります。
タンクを清潔に保つ「Ag+イオンカートリッジ FZ-AG01K」
加湿用タンクのぬめりや臭いの元となる菌を抑制・除菌するために必要なAg+イオンカートリッジ。交換の目安は使い方にもよるようですが、おおよそ「1年に1回」の交換となります。
イオンを作り出す「プラズマクラスターイオン発生ユニット IZ-C90M」
シャープの十八番とも言えるプラズマクラスター。このプラズマクラスターを発生させるのに必要なものがイオン発生ユニットです。交換の目安は1日24時間使用した場合で約2年。
基本は使い捨てフィルターの交換のみ
以上がこの機種の消耗品でした。ちなみにスマホと空気清浄機を連携させていれば、消耗品の状態も把握できますし、取り替えるタイミングもお知らせしてくれるので安心です。
1ヶ月に1回必要になるのが、外側に装着させるペラペラの使い捨てフィルターですが、実際のところ掃除機でホコリを吸い取っているので我が家では2ヶ月に1回の頻度と言う感じです。
その他の消耗品は交換頻度も高くありませんので、消耗品についてはそこまで気にかける必要もないかなという印象ですね。
空気清浄機をレンタルする方法も
空気清浄機の消耗品やメンテナンスについて説明してきました。
ただ、フィルター交換などのメンテナンスが面倒!という方には、空気清浄機をレンタルするという手段も。
空気清浄機本体のレンタル費用のみで、あとはフィルターや交換部品が送られてくるシステムなので、メンテナンスが面倒な方や試し使いしたい方は一度チェックしてみても良いかもしれません。
空気清浄機を使ってみようか迷っている方にもおすすめで、現時点で以下の機種がレンタルできます。
- ダイキン ストリーマ ACKスリムシリーズ
- ダイキン ストリーマ ACMシリーズ
- ダイキン ストリーマ ACM高性能コンパクトシリーズ
- シャープ 空気清浄機KC-M501
- シャープ プラズマクラスター空気清浄機 FUシリーズ
本記事ではシャープの空気清浄機について解説していますが、上記のラインナップの中では犬や猫の毛も捕獲できると説明のある「ダイキン ストリーマACMシリーズ」が気になるところです。
アレルギー対策や花粉対策に最適
今回我が家で購入したシャープの空気清浄機「KI-HS50-W」は約25,000円ほどでしたが、結論としては買ってよかったという気持ちです。
決して安いわけではありませんが、我が家のように持病持ちの犬を飼っている方はもちろん、猫などのペットを飼っている方は特におすすめです。
また、あかちゃんやアレルギー体質な方にもおすすめしたいですね。
花粉やPM2.5が気になる春にもおすすめ

PM2.5を検知している画面
空気がきれいになっているかは体感しにくいですが、ニオイ(料理のニオイでも必ず反応します)やPM2.5が検知される時にはランプも赤く点灯するので、空気の状態も「見える化」され、空気の状態も実感が湧きやすいです。
春になると花粉が増えたりPM2.5も増加しますが、結局目に見えない相手なために、知らず知らずにダメージを受けているのが恐ろしいところ。
しかし、前述の通り空気清浄機を取り入れてからは、PM2.5が多い日は特にベランダを開けただけで感知しますので(10mは離れています)、守られている感があります!
Amazonや価格.comでのKI-HS50の口コミは?
購入する際に気になるのがショッピングサイトの評価や口コミですが、本機種の評価は
- Amazon:5つ星のうち「4.3」
- 価格.com:5つ星のうち「4.35」
とかなりの高評価。
価格.comの口コミでは4匹の犬飼さんが2台目を購入したなどの口コミも見られますが、気持ちが凄く分かる感じです。このほか、猫3匹×犬1匹のご家庭でもニオイが気にならなくなったという口コミも。
KI-HS50の悪い口コミは?
良い意見もあれば、改善する余地のある部分もあって当たり前ですが、口コミに書かれていた内容で私自身も感じた意見としては
- クラウドのサーバーがダウンしすぎる
- アプリと本体との接続が切れやすい
- 水タンクがカビやすい
と言ったところでしょうか。
水タンクのカビについては説明書にも記載されているので、きちんと掃除していれば良い話ですが、思っていたよりも早くカビが付着してきます。(約2ヶ月放おって置いたらカビが付着)
空気清浄機で気になる「運転音」は?
空気清浄機の動作音が気になるという口コミもありましたので、色々なモードの動作音をUPしてみました。
我が家では24時間つけっぱなしの状態ですが、「おまかせモード」で運転音が気になったことはありません。動画を見ていただくとわかりますが、0:55 頃に運転音がうるさくなるのは「効果実感モード」「強モード」の時ですね。
ニオイがあったり、ホコリが舞うと感知しますのでうるさい時もあるけど、空気が汚れている方が嫌なので特にデメリットに感じたことはありません。
因みに、これまで使用してきて強モードになることはありませんでした。
音に関しては人それぞれなところがありますのでなんとも言えないところですが、通常運転であれば特に気になるほどでもないかと思いますよ。
最近では家電をレンタルできるサービスも多いので、購入を検討する前にレンタルしてみるのも一つですが、なにはともあれ、まずは導入してみることをおすすめします。
私のように一昔前の空気清浄機だと思っていたら大間違いですよ!