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犬も住所変更が必要?ペットの引越し後の手続きと登録変更Q&A

引越しをした時は住所変更の手続をはじめ、携帯電話やカードなどの情報変更手続きが発生しますが、ペットに関係する変更手続きも忘れてはなりません。

例えば「ペット保険」や「ペット用品の定期購買」等が挙げられますが、多くはウェブで契約内容の変更を行えるものも多いと思いますので、忘れずに変更するようにしましょう。

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引越し後はペットの手続きも忘れずに!

車の窓から顔を出す犬

ペットも一緒に引っ越した場合は、ペットに関連する登録やサービスの住所変更が必要になります。

中でもに関しては、飼育場所が変更になると自治体に登録する必要があります。

基本的には「動物管理センター」への問い合わせになりますが、引越し先の自治体によって問い合わせ先や手続きを行う場所も異なります。

事前に区役所などで確認・問い合わせを行うようにしましょう。

「特定動物」は住所変更が必要です

小動物は住所変更を行っても手続は必要ありませんが、国で定められた「特定動物」に関しては変更手続きが必要になります。

手続きを無視して飼育しているとペットを不幸にするばかりでなく、罰金や懲役の対象に。しっかりと手続きは行いましょう。

以下の行為を行った場合には、個人の場合は6ヶ月以下の懲役または100万円以下の罰金、法人の場合は5,000万円以下の罰金に処せられます。

  • 無許可で特定動物を飼養または保管する
  • 不正の手段で許可を受ける
  • 許可なく以下を変更する
    (特定動物の種類及び数、飼養施設の所在地、飼養施設の構造及び規模、飼養又は保管の方法、飼養又は保管が困難になった場合の対処方法)
環境省 自然環境局 – 特定動物(危険な動物)の飼養又は保管の許可について

詳しくは環境省のホームページで確認しましょう。

住所変更手続きの前に用意するもの

ビーグルと飼い主
Photo by Andrea Piacquadio from Pexels

犬の飼育場所を変更する際には、単に書類を提出するだけでなく、「鑑札」と「注射済票」の用意が必要になります。

どちらも覚えがない・・という場合は登録が済んでいない、もしくは狂犬病予防接種を受けていないという可能性もありますので、予め確認しておくことが大切です。

「鑑札」を交換しなければなりません

引っ越しによって犬を飼育する自治体が変わる場合は「鑑札」を交換しなければなりません。

住所変更手続きとともに、鑑札を持参して交換してもらいましょう。

鑑札が見つからない!と言う時は

鑑札を紛失してしまった場合は、新たに鑑札を再交付してもらう必要があります。

また、その際には再交付手数料が発生し、自治体によって再交付手数料も異なります。(札幌市の場合は1800円)(※執筆時点)

「注射済票」の用意も忘れずに

登録変更する際には狂犬病予防接種を受けた際に貰う「注射済票」も持参することを忘れずに。

なお、狂犬病予防接種は年に1回だけで良いので、その年に狂犬病予防接種を受けていれば新たに予防接種を行う必要はありません。

注射済票が見つからない!と言う時は

予防接種は受けたはずだけど、注射済票が見当たらない・・という場合には、かかりつけの動物病院、もしくは狂犬病予防接種を受けた動物病院に確認してみましょう。

注射済票は再交付することができますが、再交付手数料(札幌市の場合は400円)が発生します。(※執筆時点)

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犬の登録変更手続きの方法について

後ろから覗く犬

実際に登録変更の手続きを行う際には、「市内→市内」の場合と「市内→市外」の場合とでは方法が異なります。

また、基本的には飼育者本人(登録している飼育者)が変更手続きを行わなくてはなりません

ただし、自治体によっても異なりますので、予め引越し先の自治体に確認を行うようにしましょう。

市内から市内への引っ越しの場合

市内→市内」への引越しであれば、住所変更手続きを行うだけの作業になります。

自治体の動物管理センター等に電話連絡の上、登録変更届をウェブからダウンロードして書類をFAX、または郵送して変更手続きを行うのみで完了となります。

市内から市外への引っ越しの場合

市内→市外」へ引っ越す場合は、引越し先で手続きを行いますので、旧住所の自治体で手続きを行う必要はありません。

旧住所で交付されている鑑札を持って、新住所の自治体にある動物管理センターなどで届け出を行い、鑑札を交換してもらう必要があります。

無償交付の自治体が多いですが、中には有償の自治体もあります。

一部自治体ではウェブから変更手続きが可能

熟睡する犬と飼い主の女性
UnsplashBRUNO CERVERAが撮影した写真

距離的な問題や時間的な問題を無くすため、近年は行政サービスもウェブから行えるようになってきています。

中には「犬の登録変更手続き」も、ウェブ上で済ませることができる自治体もありますので確認してみましょう。(飼い主の状況に応じて代理人申請を行うことも可能です。)

北海道電子自治体共同システム
https://www.harp.lg.jp/SpoJuminWeb/GuestPageHome#

「北海道電子自治体共同システム」の利用の仕方

上記のサイトにアクセスすると「申請先の選択」画面が表示されますので、引越し先の自治体を選択しましょう。選択すると「手続きの選択」画面が表示されますので、利用したい手続きを選択しましょう。

ここで利用したい手続きが表示されていなければ、残念ながら電子申請は行えない手続き内容となりますので、直接、自治体の担当窓口に行って手続きを行いましょう。

また、利用したい手続き方法があっても「申請用紙のダウンロード」のみの自治体や「電子申請」が可能な自治体もあります。

申請用紙のダウンロードのみの場合は申請用紙をダウンロードし、自治体の担当窓口に行って手続きを行う必要があります。

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なぜ犬だけが登録制なのか

喧嘩をする犬のイラスト

犬に限っては引越し先へ「畜犬登録」を行うのが国でも義務付けられていますが、なぜ犬だけなのでしょうか。

その理由は「狂犬病」に関係しています。

ペットを飼っている方であれば知っているかと思いますが、狂犬病は人間にも感染するズーノーシス(人畜共通感染症)であり、感染後の死亡率もほぼ100%という恐ろしいウイルス性の感染症です。

狂犬病予防法によって国内発生は0に

日本では1956年以降、国内で飼育される犬で狂犬病の発症は確認されていません(※1)が、これを実現させたのが1950年に施行された「狂犬病予防法」であり、それに基づいた畜犬登録です。

日本に住んでいるとあまり身近な感染症ではなくなりましたが、世界では今もなお年間50,000人以上の方が犠牲になっている、非常に恐ろしい感染症が狂犬病です。

狂犬病予防法では、生後91日以上の犬には市区町村への登録と毎年の狂犬病予防接種を義務付ける事が定められていますので、犬を飼い始めた際には必ず市区町村で畜犬登録を行う必要があります。

※1 2006年に発生した日本国内の狂犬病による死亡例は、フィリピンでの感染のため日本国内での感染ではありません。

忘れがちなペット保険の住所変更手続き

スマートフォンを操作する様子

引越し後の手続きで忘れがちなのが、ペット保険の住所変更届です。保険を利用する際に、住所変更を行っていないことでトラブルになってしまわないよう、すぐに銃所変更を行いましょう。

住所変更手続きが済んでいないからといって保険が使えなくなるわけではないと思いますが、保険会社からも大事な書類が送付される場合があります。

実際に保険を利用する際に書類が届かないなんてことが無いよう、しっかりと住所変更は行いましょう。

変更手続きはウェブ、もしくは電話で

ペット保険大手の「アニコム損害保険株式会社」や「アイペット損害保険株式会社」を調べてみたところ、ウェブの会員ページから住所変更手続きを行うことができるようです。

また、ウェブを利用できない環境でも電話で住所変更手続きを行うことができるようなので、ペットが加入している保険会社のホームページを確認して見るようにしましょう。

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定期購入の住所変更手続きも忘れずに

最近ではペット用品をウェブで定期購入している方も少なくありません。

ペットシーツやおもちゃなどであればまだ良いですが、ペットフードの定期購入をしている場合は要注意。

ただでさえ引越しでストレスがかかっていますので、急に食べたことのないペットフードを与えることで、更にストレスを与えてしまう場合も。

特に猫の場合は一度食べなくなるとなかなか苦戦してしまう場合が多いので、いつものフードを切らさないようにしましょう。

今一度、定期購入の住所変更が行われているか再確認しておくことをおすすめします。

定期購読している雑誌なども忘れずに

ペット専門雑誌を定期購読している際にも、住所変更手続きを忘れずに。

特に隔月発行されているような雑誌ですと、引越しのタイミングで忘れてしまいがちですので、定期購読系の住所変更も忘れないようにしましょう。

引越し後は荷物の整理に追われたり、色々な手続きがあるのでペットのことは大事でも、ついついペットに関する手続きを忘れてしまいがち。

改めてこの記事で何の手続きが必要かを思い出してもらえればと思います。

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