「無添加とオーガニックの違い」の記事イメージ

ペットフードの「無添加」と「オーガニック」、その違いとは?

近年では人間用の食品でも「無添加」であることが重要視されていますが、この「無添加」というのは、どのようなものを指すのでしょうか。

一時期、書籍などでも「食べてはいけない食品」と言ったものも人気を集め、「この食品には◯◯が入っている!」と言った事がクローズアップされるようになりました。

こうした流れに伴い、「オーガニック」や「無添加」といったワードも多くなってきました。しかし、実際のところ「何が違うの?」「同じ意味?」と、イマイチ理解しないままに「何となく安全そう」という雰囲気を持つ言葉にもなってきている気がします。

そこでまずは、「無添加」と「オーガニック」の違いについて解説していきたいと思います。

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「無添加」とは

瓶に入ったビスケット

「無添加」とは「”添加物”を使用していない」という事を指し、ここで言う「添加物」とは「食品添加物」の事を指しています。

この「添加物」には、

  • 人工的・化学的に作られた「合成添加物」
  • 天然由来の添加物(動物や植物からとれたもの)

の2つに大きく分けられます。

説明の通り、「無添加=添加物不使用」という事にはなりますが、ペットフードのパッケージ等に記載される「無添加」とは「”合成添加物”不使用」の意味を指すことが多いです。

食品添加物とは

ビスケット

食品添加物には「調味料」「香料」「着色料」「保存料」など、それぞれに用途が違います。

例えば調味料であれば味を整えるために使用し、香料や甘味料であれば風味付けのために使用されます。

また、食品添加物はドッグフードやキャットフードに限らず、人間用の食品やシャンプー等の製品にも数多く使用されているものです。

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「オーガニック」とは

果物売り場

オーガニックとは「有機」という意味です。

この「有機」というのは、農薬や化学肥料を使用せずに栽培したものの事を指します。つまり、有機栽培とは「自然の力だけを利用して栽培した」ということです。

野菜などに使われるオーガニックの意味には「有機栽培」という意味がありますが、ペットフードなどにもオーガニックと使われる場合があります。

ペットフード等の加工物に使用される場合のオーガニックの意味には、「オーガニックな食材を使用している」という意味があり、つまりは有機栽培で育てられた作物を原材料としているというニュアンスが込められます。

「オーガニック素材50%」「オーガニック素材90%」と言った表記の場合には、原材料に対し、オーガニック素材が◯◯%使用しているという意味になりますね。

オーガニックである意味とは?

夕方の羊の牧場

オーガニックには「安全」というイメージの他にも、「健康的」「体に良い」と言ったイメージも無いでしょうか。

オーガニック素材を利用する意味には、確かに農薬などを使用しないため、食べ物としても安全性が高いという事が言えますが、オーガニック本来の目的は安全性という事ではありません。

オーガニックである意味とは、土や虫などを含めた生態系を健全に保ち、食品の安全性を確かなものにする事が重要となります。また、大気汚染の問題や雇用に関する問題など、食だけではない側面にも公平性が求められるものです。

オーガニックには「オーガニック=安全」という意味も込められますが、オーガニックにはもっと大きな意味が込められているのです。

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無添加とオーガニックの違い

野原

このように、「無添加」と「オーガニック」はまったく別の意味があることがわかりました。

ドッグフードやキャットフードにも「無添加」「オーガニック」の表記が増えてきていますが、それぞれにこういった意味が込められているのです。

原材料の表記を見てみるとすぐに内容がわかりますが、事前にこれらの違いを理解しておくと、よりしっかりと原材料の大切さがわかってくるのではないでしょうか。

愛犬や愛猫の健康を守るのは、基本となる食事の管理から。しっかり内容を理解したうえで、製品を選んでいきましょう。

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