
実はフランス、国内の半分以上(50.5%)の家庭でペットが飼育されている、まさにペット大国と呼べる国だったりします。 (※2020年の調査)
そんなペット大国フランスですが、ペットを飼育する場合は指定登録機関への登録が義務であるなど、動物愛護の先進国でもあります。
今回はフランスで飼育されている犬の名前ランキングTOP50を紹介していきます!
フランスの犬の名前ランキング女の子/メス編 TOP50

今回の名前調査は、フランスでペットを飼育する際に登録を行う指定機登録機関 I-CAD(新しいタブで開きます)に登録されている、2022年集計のデータから紹介していきます!
まずは、女の子の名前ランキングTOP10から紹介!
1 | マヤ (MAYA) |
---|---|
2 | ナラ (NALA) |
3 | ナヤ (NAYA) |
4 | ニーナ (NINA) |
5 | ルビー (RUBY) |
6 | ローラ (LOLA) |
7 | ローナ (LOUNA) |
8 | ロキシー (ROXY) |
9 | ルナ (LUNA) |
10 | イシス (ISIS) |
6位の ローラ(LOLA) と9位の ルナ(LUNA) は、“英語”の犬の名前(メス)でもTOP10に。
もしかすると、万国共通で人気のある名前なのかもしれませんね。
7位の ローナ(LOUNA) は”ローナ”とも”ロウナ”とも読めちゃいますが、フランス語では”ルナ”の発音になるぽいです。
10位の イシス(ISIS) はスペルを見ると過激派組織を連想してしまいますが、恐らく”玉座”を神格化したと考えられている”女神イシス”に由来する名前かと思われます。
フランスと”ソマリ語”の関係
フランスの犬の名前を調べていると、時々”ソマリ語”に関連するスペルの名前が登場してきました。
2位の ナラ(NALA) はフランス語翻訳で「ナラ」と出ますが、ソマリ語の意味は “私達と一緒に” 、4位の ニーナ(NINA) は”女性”の意味を持つようです。
因みにジブチの公用語は
- フランス語
- アラビア語
ソマリ語は、ジブチに因んだ名前として使われているのかもしれませんね。
フランスの犬の名前ランキング女の子/メス編 11位〜30位
続いてフランスの犬の名前(メス編)の11位から30位までを紹介していきます。
この中にも”英語”の犬の名前で登場する名前がちらほら。
ただ、フランスですとメスの名前に登場する名前が、英語の名前ではオスに使われている名前も。
フランスはジェンダーレスのイメージが強いですが、犬の名前にも反映されているのかも?
- IRIS / アイリス
- BELLA / ベラ
- PRINCESSE / プリンセス
- STELLA / ステラ
- JOY / ジョイ
- CHIPIE / チピー
- GAIA / ガイア
- LAIKA(LAÏKA) / ライカ
- JADE / ジェイド
- LILOU / リルー
- NOISETTE / ノワゼット(ノイゼット)
- PLUME / プルーム
- PERLE / パール
- MIA / ミア
- DAISY / デイジー
- BELLE / ベル
- JAVA / ジャワ
- CHANEL / シャネル
- FIDJI / フィジー
- GIPSY / ジプシー
冒頭で触れましたが、英語の名前だと ジョイ(JOY) や ジェイド(JADE) はオスの名前に登場します。日本の感覚でも男性的なイメージが強いですよね。
その他、 チピー(CHIPIE) は「他人を困らせるのが好きな若い女の子」の意味や「小さな女の子」といった意味を持つようです。英語読みだとシピーかも?
ノワゼット(ノイゼット)(NOISETTE) はヘーゼルナッツの意味だそう。日本語だと”チョコ”とか”モカ”っていう感じ?
高級ブランドで知られる シャネル(CHANEL) も定番の名前ですが、フランスでも人気があるようです!
フランスの犬の名前ランキング女の子/メス編 31位〜50位
- ROMY / ロミー
- DOLLY / ドリー
- PRALINE / プラリネ
- LADY / レディ
- MOLLY / モリー
- LILI / リリ
- EDEN / エデン
- TINA / ティナ
- RITA / リタ
- SALLY / サリー
- HAPPY / ハッピー
- FANNY / ファニー
- FIONA / フィオナ
- NIKITA / ニキータ
- OLYMPE / オランプ(オリンパス)
- GAYA / ガヤ
- ETOILE / エトワール(エトワル)
- CALINE / カリーヌ(キャリーヌ)
- OPALE / オパール
- OLGA / オルガ
プラリネ(PRALINE) はナッツ類をカラメル化した製菓原料なのだそう。こちらもスイーツ系の名前ですね。
女性暗殺者を描いた映画・ドラマでも有名な ニキータ(NIKITA) という名前は、ちょっと気の強そうな女の子に合いそう。
エトワール(エトワル)(ETOILE) はフランス語で星の意味だったり、 カリーヌ(キャリーヌ)(CALINE) は”愛おしい”を意味するようです。
フランスの犬の名前ランキング男の子/オス編 TOP50

ここからはフランスの犬の名前 男の子/オス編のTOP50を紹介していきます!
まずはTOP10から!
1 | ラッキー (LUCKY) |
---|---|
2 | フィルー (FILOU) |
3 | オスカー (OSCAR) |
4 | マックス (MAX) |
5 | シンバ (SIMBA) |
6 | ロッキー (ROCKY) |
7 | リオ (RIO) |
8 | ジャック (JACK) |
9 | オスロ (OSLO) |
10 | パコ (PACO) |
以下の名前は、英語の犬の名前でも上位にランクインする名前です。
- ラッキー(LUCKY)
- マックス(MAX)
- ロッキー(ROCKY)
- ジャック(JACK)
こちらも万国共通で人気の名前のようです!
2位の フィルー(FILOU) は”いたずら坊主”の意味だそう。犬にもピッタリで2位というのも頷けますね!
オスロ(OSLO) はノルウェーの首都ですが、おそらくフランスでの意味はアニメーション監督で知られるミッシェル・オスロ監督(Michel Ocelot)かも? (でもスペルが違いますね・・・
フランスの犬の名前ランキング男の子/オス編 11位〜30位
- JUNIOR / ジュニア
- MARLEY / マーリー
- SNOOPY / スヌーピー
- SAM / サム
- ELIOT / エリオット
- TYSON / タイソン
- OLAF / オラフ
- REX / レックス
- GUIZMO / ギズモ
- NOUGAT / ヌガ
- FALCO / ファルコ
- IRON / アイアン
- JAZZ / ジャズ
- EROS / エロス
- IGOR / イゴール
- ROMEO / ロミオ
- NEWTON / ニュートン
- PRINCE / プリンス
- SNOW / スノー
- OREO / オレオ
オスの11位から30位は、メスの名前よりも比較的メジャーな感じの名前が並ぶ印象。
その中でも、以下のようなキャラクター系の名前も目立ちます。
- マーリー(MARLEY)
- スヌーピー(SNOOPY)
- オラフ(OLAF)
- ギズモ(GUIZMO)
このあたりは人の名前でも聞く感じで、かつ有名人の名前でもあります。
- ロミオ(ROMEO)
- ニュートン(NEWTON)
- プリンス(PRINCE)
- サム(SAM)
- エリオット(ELIOT)
- タイソン(TYSON)
フランスの犬の名前ランキング男の子/オス編 31位〜50位
- LEO / レオ
- HAPPY / ハッピー
- MILOU / マイロ
- DJANGO / ジャンゴ
- NEMO / ニモ
- NINO / ニノ
- PABLO / パブロ
- LOOPING / ルピン(ループ)
- ENZO / エンツォ
- MILO / ミロ
- DIEGO / ディエゴ
- FLASH / フラッシュ
- SAIKO / -
- PILOU / ピロウ
- GRIBOUILLE / グリブイユ
- GOLIATH / ゴリアテ
- JANGO / ジャンゴ
- HELIOS / ヘリオス
- MANGO / マンゴー
- NEO / ネオ
グリブイユ(GRIBOUILLE) は”落書き”の意味で出たり”間抜け”の意味だったりと、明確な説明ができずです!すいません。
??-(SAIKO) はおそらく「マラガシ語(マダガスカル語)」で、前述したソマリ語と同様に1960年までフランスの植民地だったマダガスカルの公用語のようで、発音がわからず!
以下はキャラクターの名前で、
- レオ(LEO)
- ニモ(NEMO)
- フラッシュ(FLASH)
以下は有名人の名前としても有名ですね。
- パブロ(PABLO)
- ディエゴ(DIEGO)
2023年は「U」の年です!

2023年は「U」の年です!
何のことかと言うと、フランスで”血統書付き”の犬や猫を名付けるときには、生まれ年によって決まったアルファベットから名付けるというルールが存在するらしいのです。
元は書類整理のためのルールだそうですが、その名残が現在も続いていて、K,Q,W,X,Y,Z(※1)を除いた24個のアルファベットから名付けられるようです。
(※1) 該当のアルファベットから始まる名前がほとんどいないからだそう。また、血統が同じ場合は同名での登録は出来ないため、先祖の名前をさかのぼって調べる必要があるんだとか!
ちなみに今回のランキングでは「S」から始まる名前がすごく多かったのですが、2021年産まれ〜2022年登録〜みたいな流れなのかも?
なんだか、やっぱりフランスって考えがおしゃれだよね〜。
さいごに
フランス語の犬の名前を紹介してきましたが、フランスの植民地だった国や人種、言語の名残のような名前も多く勉強になった反面、発音がわからず苦戦でした。
ただ、やはりフランス語とは言ってもネーミングは英語ベースの呼び名も多いんだなぁという発見も。
空気が抜けるような発音のイメージがフランス語にはあるので、もしかすると英語表記でも発音は大きく異なるかもしれません。
以上、フランス語に因んだ犬の名前を探している方は参考にしてみて下さいね!
「ソマリ語」は、1977年の独立以前にフランスの植民地だった「ジブチ」という国の、一部地域で使われる言葉らしい。
※1 ソマリアやエチオピアの一部で使われる言語のようです。