飼い主に抱かれている犬

【ペットの資格】知識の幅を広げるペットの資格「愛玩動物飼養管理士」

「愛玩動物飼養管理士」はペットのスペシャリストとして認定される、ペット関連資格の一つ。

ペットとして飼育される動物の幅広い知識を学ぶことができるので、ペット業界だけでなく、他業種や趣味程度であっても存分に活用することのできる資格です。

愛玩動物飼養管理士の内容について詳しく見ていきましょう。

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「愛玩動物飼養管理士」の内容

フレンチブルドッグ

「愛玩動物飼養管理士」は犬や猫、鳥、爬虫類などの動物の知識動物関係の法令人と動物の関係学など、ペットに関する幅広い知識を学ぶことのできる資格で、国内でも最大規模を誇るペット資格のひとつ。

国家資格ではありませんが趣味レベルに留まらず仕事にも活用することのできる資格で、有資格者も全国に約21万人と多くの方が保持している資格でもあります。
※2023/09/14時点での数字です

「動物取扱責任者」の要件にも含まれる資格です

ペットショップやペットシッター、ペットトリマーなど、動物を取扱う事業を行う際には「動物取扱責任者」の資格が必要となりますが、

  • 獣医師
  • 愛玩動物看護師
  • 半年以上の実務経験+所定の学校の卒業
  • 半年以上の実務経験+所定の資格等の取得

のうち、いずれか一つの要件を満たす必要があります。

愛玩動物飼養管理士はこの資格要件の “半年以上の実務経験+所定の資格等の取得” に該当しますので、将来的に動物関係の仕事に就きたい・開業したいという方にもおすすめです。

ペットの知識が必要な異業種の人にもおすすめ

ペットに関する知識は

  • 介護や福祉の現場
  • 観光産業
  • 出版業界
  • 住宅関連の仕事

など、近年は様々な業種・場所でも必要とされてきています。

動物にたずさわる仕事だけでなく「ペットに関する正しい知識を身に付けたい!」という方にも、愛玩動物飼養管理士はおすすめの資格です。

愛玩動物飼養管理士の難易度は低め?

ペットのイメージ画像
huoadg5888によるPixabayからの画像

愛玩動物飼養管理士は一級と二級に分かれており、いずれの級も合格率80%前後と、難易度はやや低め

ただし、一級の受験資格には二級の資格保持が条件となりますので、まずは二級愛玩動物飼養管理士の取得を目指す事となります。

二級の受験資格は満15歳以上(該当年度の4月1日時点)であれば誰でも受験することが可能。

在宅での学習もでき、申込みから受験までには半年以上の学習期間もありますので、挑戦しやすい点もおすすめな資格です。

愛玩動物飼養管理士が活躍する場とは

「愛玩動物飼養管理士は意味がない」といった情報もありましたが、個人的にはそうも思いません。

確かに、愛玩動物飼養管理士は国家資格ではありませんので「愛玩動物飼養管理士資格を武器に!」という考えで取得すべきではありません。

愛玩動物飼養管理士資格の強みはペット全般の知識の習得で、自身のスキルを高めるところにあります。

ペット業界といえど色々な動物がいますので、犬や猫だけでなく“ペットとして飼育される動物の知識”を学べるメリットは大きいです。

ペットに関する幅広い知識を身に着けられる資格!

セキセイインコ
鳥類や爬虫類、ハムスター、フェレット等も学習対象

「犬猫専門」や「鳥専門」「魚専門」といったように、ペットショップにも色々な業態が存在しますが、実はオールペットを取り扱うペットショップでさえ、犬売り場のスタッフが犬には詳しくても、鳥や魚の知識は乏しいというケースは少なくありません。

また、トリマーなど専門職を目指す方も関係ないと思いがちですが、お客さんは色々な動物を飼っているケースもあり、ちょっとしたことで話が弾んだりもするものです。

犬や猫の知識を突き詰めることも大切ですが、“ペット”の知識を高めることはペット業界や異業種に限らず無駄にはなりませんので、ぜひ資格取得を目指して幅広い知識を学んでほしいと思います。

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愛玩動物飼養管理士になるには?

うさぎの画像
ウサギを始めとした小動物も学習内容の対象です

愛玩動物飼養管理士の認定試験は、11月と2月の年2回に分けられています。
※ いずれも第4日曜日の開催

以下のタイミングを参考に、認定試験までのスケジュールを逆算してみましょう。

11月試験 2月試験
資料請求の
タイミング
4月8日まで 8月8日まで
申し込み期日 4月15日 8月15日
学習期間
(必修課題の提出期日)
6ヶ月〜8ヶ月
7月下旬 11月下旬
認定試験 11月第4日曜 2月第4日曜

資料請求のタイミングも、依頼してから自宅に届くまでの日数を考えておき、ゆとりを持って行動できるようにしておきましょう!

申込みから受験までの流れ

続いて申込みから受験までの流れを確認しておきましょう。

  • STEP 1
  • STEP 2
    • 申込み書の送付&受験料の入金

      資料が届き、資格取得を決めたら申込書を送付します。
      コンビニ・ゆうちょ銀行・郵便局のいずれかの場所で受験料の支払いも行います。

  • STEP 3
    • 教材の到着

      書類到着後から約2〜3週間で1回目の教材が送られてきます。教材は数回に分けて送られてきます。

  • STEP 4
    • スクーリングの受講(必修)

      必修であるスクーリングに参加します。
      スクーリングでは各科目の講義が行われますので、より詳しい情報が得ることができます。

  • STEP5
    • 課題報告問題の提出

      課題報告問題とは模擬試験形式の問題集で、試験前に実力を試すことや問題点の克服を目的としたものとなっています。
      指定期日内に提出がない場合、認定試験を受けることができなくなる必修の課題ですので注意が必要です。

  • STEP 6
    • 認定試験

      いよいよ本番。
      マークシートによる認定試験が行われます。

  • STEP 7
    • 合否の通知

      受験日より約1ヶ月後に合否の通知が送られてきます。

愛玩動物飼養管理士のスクーリング会場は?

愛玩動物飼養管理士の「スクーリングの受講」は、資格試験を受験するために必修の項目となっています。

以前まではスクーリング会場も各会場で開催されていましたが、コロナ禍以降からはオンラインでも受講が可能となり、現在はオンライン方式の1択となったようです。

なお、スクーリングと言ってもライブ配信ではないので、指定の受講期間中(3週間)であれば都合の良いタイミングで受講することが可能です。

受験後の流れ

合格の場合は「合否通知」と「認定登録料の払込用紙」が送られてきますので、料金の支払いと認定登録の手続きを進めましょう。

「認定料」の払い込みと「登録手続き」を済ますと約1ヶ月ほどで資格認定証とバッジが届けられます。

残念ながら不合格となった場合は「再受験」もしくは「再受講及び再受験」の枠で再挑戦することができます。

再受験は新規申込みより5年以内が期限となっているので、しっかりと復習してから再受験に望むことも可能です。

愛玩動物飼養管理士の試験概要

犬を散歩する女性

愛玩動物飼養管理士の試験は2月・11月の年2回で開催される全国一斉試験となっていて、マークシート方式での出題となります。

試験は試験会場で開催され、ほぼ全国各地をカバーしていますが、2月開催のみ試験会場が絞られるため、2月開催エリア外の方は11月試験を検討する事となりそうです。

<11月の試験会場>
北海道・青森県・岩手県・宮城県・秋田県・福島県・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・新潟県・石川県・長野県・岐阜県・静岡県・愛知県・京都府・大阪府・兵庫県・島根県・岡山県・広島県・香川県・愛媛県・高知県・福岡県・熊本県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県
<2月の試験会場>
北海道・岩手県・宮城県・群馬県・東京都・愛知県・大阪府・広島県・香川県・福岡県・沖縄県

なお、愛玩動物飼養管理士は1級と2級で受験資格が異なりますので、まずは二級の資格取得を目指すところから。

1級は後述しますが、単に勉強するだけで受験することができない試験資格を設けているので、2級の内容をしっかりと学び、1級の受験に繋げていくことが必要になります。

※2023/09/14時点
2級 1級
検定方式 マークシート方式
試験時間 75分間
合格率 80%前後
受験資格 満15歳以上
(該当年度の4月1日時点)
二級愛玩動物飼養管理士の有資格者
(認定登録された方)
受講受験料 32,000円 34,000円
認定登録料 8,000円 20,000円
資料請求

一級の次は上級愛玩動物飼養管理士に挑戦!

上級愛玩動物飼養管理士とは、愛玩動物飼養管理士の目的である

  • 愛玩動物(ペット)の愛護
  • 適正飼養管理の普及啓発活動

などに関する、実践的な能力や経験を有する者として認定される資格です。

愛玩動物飼養管理士の資格を保持するだけではなく、愛玩動物飼養管理士としての実質的な活動実績が評価対象となるため、単に勉強するだけでは取得することができない資格となっています。

上級愛玩動物飼養管理士の受験資格

上級愛玩動物飼養管理士は一級愛玩動物飼養管理士を取得後すぐに受験できるわけではなく、協会に設置された審査会によって審査が行われるなど、一定の基準が定められており、評価の基準も明確に定められています。

また、一級愛玩動物飼養管理士の資格保持だけではなく、最低でも3年以上の資格保持期間が必要となります。

申込みには、プログラム参加料のほか、一定の費用が必要となります。

審査の対象となる活動評価項目

受験申込後、上級愛玩動物飼養管理士の審査が審査会によって行われますが、審査の基準には以下の4つの活動評価項目があります。

  • マネージメント能力や協調性
  • 適正飼養の普及啓発活動の実施経験
  • 知識や情報の収集活動実績
  • 意欲や熱意

上記に上げた活動評価項目をベースに審査が行われ、審査の結果、合格となった場合は認定登録手続きを行うことで、上級愛玩動物飼養管理士として認定されることとなります。

まさにペットのスペシャリストと言うべき内容で、資格取得までには3年以上を要するため、ハードルは高めな資格と言えるでしょう。

まずは二級の資格取得を!

資格を必要とする状況によっても変わってきますが、ペット業界での活用を考えているのであれば一級を、その他の業種であれば二級でもしっかりと活用することが出来るでしょう。

ペットのスペシャリストとして活躍できる愛玩動物飼養管理士ですが、まずは二級の資格取得を目指すところから始めてみてはいかがでしょうか!

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