犬用シートベルトにも色々な種類・製品が販売されていますが、実は「衝突実験」が行われている製品でも合格点が出ていないものがほとんど。残念ながらそのほとんどは、確かな安全性が保たれたものではないのかもしれません。
今回は犬用シートベルトの安全性と、どの製品が1番おすすめなのかについて解説していきます。
犬用シートベルトの装着は義務です
ちょっとした車移動の際にも、犬用シートベルトの装着は必須。
というより、そもそも犬を野放しにして走行するのは違反行為となります。
犬は動物ですが法律上、車に動物を乗せる際は「荷物」扱い。しっかりと固定しておくことが義務となります。
そこで必要になるのが犬用のシートベルトやキャリーですが、しっかりと収納できるキャリータイプは安心度は高い反面、以下のようなデメリットも。
- 助手席しか乗りたがらない
- 後部座席が埋まっている
- ハードキャリーを設置するスペースが無い
- 閉じ込められた犬が吠えてうるさい
などなど。
一方、シートベルトタイプは犬の自由度が高い反面、少し安全性能に欠けるのでは?と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論から申しますと、シートベルトタイプでも十分な安全性能を備えています。
ただし、調べていくと商品によって大きな差があることがわかってきたよ!
速度50kmで1tの衝撃が発生
様々な乗り物・乗り物に関連する用品の、主に安全性能をチェックしているスイスの非営利団体「TCS(Touring Club Svizzero)」。
下記はTCSによる犬用シートベルトの安全性能の実験動画で、時速50kmで衝突した場合の犬用シートベルトとゲージの安全性能を調査したもの。
なお、犬を想定したダミー人形は19kgです。
50kmの速度で衝突した場合、19kgの犬は1,000kgを超える力が発生すると説明されています。
頑丈そうなハードキャリーですが、突き破って飛び出してしまった製品もありますね。
一方、犬用シートベルトでも壊れる製品・壊れない製品がありました。
が、この動画で実験されている犬用シートベルトでは安全性は保たれているとは言い難く、ハーネスが破壊されずとも、衝撃で背骨や内臓に大きなダメージを残す事が予想されます。
次のページでは、犬用シートベルトの安全性について詳しく解説していきます。