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漢方を取り入れたペットの健康管理!薬膳や西洋医学との違いを解説

「ペットの身体には良さそうだけど」
「愛犬・愛猫の病気を治すなら薬しかない」

そんな理由から、気にはなっているけど「漢方」を取り入れたことがないという飼い主さんも多いのではと思います。

そこで本記事では、ペットの健康管理に漢方を取り入れるメリットや、西洋医学との違いについて詳しく解説していきます。

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もっと浸透してほしい「ペットの漢方」

棚に並ぶ漢方薬

「漢方の効き目を信用していない」という方も多いのでは?

ただ、声を大にして言いますが、本当に漢方は甘く見ないほうが良いです。

というのも、ペット向けの鍼灸・整体で驚きの効果を目の当たりにした経験があるからです。

薬事法など色々な問題を含むので”効く“と断言することはできませんが、その結果は驚くものでした。(もちろん個体差はあると思いますが!)

私自身、正直なところ”効果があればいいな”程度の考えでしたし、愛犬も病気をしていたので藁にもすがる気持ちで鍼灸・整体を試したわけですが、もっと漢方が浸透してほしいと強く思える結果でした。

では具体的に、漢方とは何なのかをまずは解説していきます。

“薬膳”と”漢方”、その違いは?

漢方薬の材料

薬膳“や”漢方“”鍼灸“など、その違いもよくわからない!という方も多いはず。私もそんな感じでした。

実はこれら、大きなくくりで説明すると薬膳も鍼灸も整体も、”漢方”。

例えば「漢方薬」は、漢方をベースにした医学の薬。「鍼灸」や「整体」も漢方をベースにした”治療法”なのです。

「漢方」は日本の風土に合わせた日本の医学

漢方は「漢方医学」と呼ばれる医学の一つで、実は日本の医学です。

といっても漢方医学のベースとなっているのは、中国4千年の歴史から生まれた中国医学。

この中国医学をベースに、日本の風土に合わせて発展してきたのが「漢方医学(東洋医学)」なのだそう。

より細かく説明すると「東洋医学」と「漢方」にも違いがあるそうですが、本記事の内容と逸れるので、詳しくは別でお調べください!

東洋医学と西洋医学の違いは?

試験結果を確認する試験員

“漢方”が大きなくくりであることは説明したとおりですが、東洋医学と比較されるのが、西洋で発展してきた医学「西洋医学」の存在です。

東洋医学と西洋医学。この違いを簡単に説明すると以下のような分け方ができます。

  • 東洋医学:病人が主体の医学
  • 西洋医学:病気が主体の医学

例えば病気の治療を行う際に、薬でピンポイントに治療を行うのが西洋医学

一方、漢方(東洋医学)は食事等で犬や猫の治癒力を向上させて治療を行います。というよりも、病気を引き起こす”根源”に対する治療という感じ。

同じ治療を施す場合でも、”病気”そのものに対して治療を行う西洋医学に対し、漢方(東洋医学)は治癒力を高め、病気の根源から完治を目指すという違いがあります。

時間がかかるイメージもある漢方

漢方は完治させるまでに時間がかかるというイメージもあります。

薬でピンポイントに攻撃する西洋医学と違い、病気と戦う体作りを目指していく漢方(東洋医学)は治癒力が向上するまでに時間を要するため、確かに西洋医学よりも時間がかかる”治療法”なのかもしれません。

ただし、漢方(東洋医学)のメリットは全体的に抵抗力を上げられること。

病気をしてしまうとペットの抵抗力は低下してしまい、別の部位も弱ってしまうというケースも少なくありません。

その都度、薬で治療を行っていくのが一般的な治療ですが、漢方は予め抵抗力や治癒力を高めて病気に負けない体を作っていきますので、病気を要因とした他部位の不調にも対処しやすいわけです。

また、薬の副作用などで不調に陥ってしまうケースもありますが、漢方の場合は体と向き合って最適な処方を行うため、体質に合わない治療も基本的にないわけです。

ペットには漢方と薬、どちらが適している?

ハスキー犬と飼い主

結局、漢方と薬はどちらが最適なのかと問われると、ケースバイケースといったところでしょう。

前述の通り、薬の方がピンポイントに治療が行えるので、病気が明確であればスピード重視で治療を行ったほうが犬の体にも負担がありません。

一方で、病気や不調の原因が不明である場合は、薬で闇雲に治療を行うべきではありません。(そんな獣医師はいないと思いますが)

不調を引き起こしている要因に対して働きかけ、病気そのものも治療していこうというのが漢方(東洋医学)の考え方ですので、こうしたケースでは漢方の方が適した治療法なのだと思います。

“哲学”の漢方医学と”科学”の西洋医学

西洋医学は研究と実験を重ね、科学的な根拠に基づいた医学ですので、高い確率で病気を治療することが可能となります。

一方で漢方(東洋医学)は中国4千年の歴史をベースに、長い年月をかけて培った知識が元になっている医学です。

“哲学”と”近代科学”とも分けられる東洋医学と西洋医学ですが、どちらも否定されるものではなく、どちらも信頼の置ける治療方法です。

犬や猫に向けた東洋医学はまだまだ発展していくと思いますが、食から健康な体作りを目指す漢方(東洋医学)こそ、犬や猫が頼るべき医学ではないのかなぁというのが個人的な意見です。

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アレルギーにも漢方の力を

ハーブ

犬や猫の場合、「痛いー」「不調だ〜」と具体的に言葉にしてくれれば薬で解決できますが、はっきりと病状や状態がわからないからこそ漢方のお力を借りたいところ。

特に近年は食物アレルギーに悩まされている犬・猫も多いですが、多くはアレルゲンとなる原材料を避けることで問題が解決されます。

ただ、「そのアレルギー、本当に原材料が問題になっているの?」というケースも多かったりします。

こういった時こそ、漢方の出番。

日頃から薬膳を取り入れるなど漢方を意識した生活を送っていれば、体質改善や免疫力の向上が期待され、病気すらも未然に防いでくれている可能性を秘めています。

奥が深い漢方の世界

奥が深い漢方の世界。まだまだ入口の知識しかご紹介できませんが、いかがでしたでしょうか。

人間用の漢方の知識をペットに応用することが流行り始めていますので、食の部分から改善していきたい!という方は、ぜひ漢方の知識も取り入れてみることをおすすめします。

また、漢方の取り入れたペットフードやおやつも少しずつ増えてきています。

愛犬・愛猫の体質にビタっとはまれば症状の改善にも期待が持てますので、試して見る価値はありますよ!

【参照】

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