路上の猫

迷子の猫と再会できる確率は1%?迷子になる確率と再会率について

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うさパラ 《季節の悩み》ペットのトラブル対策

今回は環境省発表のデータを元に、猫の迷子と家に戻れる割合・返還率について調べてみました。 ※本記事の情報に”保健所以外”の保護・返還の数値は含まれていません。

「外飼い」の猫は減ってきていますが、猫が不意に飛び出してしまい、迷子になってしまうというケースも少なくありません。

現在、愛猫が迷子になっているという方へ
本記事にはショッキングな数値も含まれます。
愛猫が迷子になっている場合は、以下の記事からチェックしてみてください!

犬猫の引き取り数と返還数

犬に甘える猫

今回は環境省から発表されている「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」で発表されている犬猫の引き取り返還数のデータを参考に、猫の迷子について調べていきます。

  • 引き取り数とは
    • 管理センター等へ持ち込まれた数
    • 飼い主からの持ち込み数
    • 所有者不明で保護した数(迷子犬、迷子猫など)
  • 返還数とは
    • 飼い主が迎えに来た数
    • 譲渡された数

「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」は2004年から統計が取られており、全国の引き取り数と返還数・殺処分数を調査したものとなっています。

まずは犬と猫の合計数から説明していきます。

犬と猫が保健所に保護され、返還・譲渡される割合は62%

以下は犬猫引き取り数返還数をまとめたグラフです。

犬猫の引き取り数と返還・譲渡数の比較グラフ
「犬猫の引き取り数、返還・譲渡数の比較グラフ」 参照:環境省 統計資料「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」

まず見てもらいたいのが2004年の返還数

わずか7% という割合の犬猫しか、譲渡もしくは飼い主の元に戻ることが出来ていないことを表しています。

これが2019年になると62% にまで上昇しています。

一方、犬猫の引き取り数も2004年の418,413匹から、2019年は85,897匹にまで減少。

引き取り数に関しては所有者不明の犬猫も含まれるため、迷子犬・迷子猫もこの数に含まれてきているはずです。

殺処分への関心やリテラシー向上が関係している?

“引き取り数”が右肩下がりになってきている背景には、犬猫の殺処分問題が世間に浸透してきたことや、飼育リテラシーの向上が関係しているのかもしれません。

また”返還率”には譲渡の数も含まれています。

里親募集を行うなど、なんとか悲しい命を減らそうと努力してくださっている方々の成果が見られます。感謝しかありません!

一方、逆の見方をすると、返還数以外の犬猫は殺処分(もしくは死亡)という結末をたどっているわけです。

2004年の数字を単純に引き算すると、殺処分対象となっている犬猫の数は389、090匹

2019年では32,743匹の犬猫が犠牲となっている現実があります。

迷子を含めた猫の「引き取り」状況

木に貼られた迷子猫の張り紙

犬猫の引き取り・返還数を見てきましたが、続いて猫だけの数を見ていきましょう。

猫の引き取り数、返還・譲渡数の比較グラフ
「猫の引き取り数、返還・譲渡数の比較グラフ」 参照:環境省 統計資料「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」

2004年の返還・譲渡の割合はわずか1.70%(4,026匹 / 237,248匹中) という数字でした。

一方、2019年の調査結果は25,941匹(53,342匹中) で、割合は半数以下の約48% という状況です。

引き取り数の減少は微かな光と言えそうですが、それでも5万匹という恐ろしい数の猫が引き取り、もしくは迷子となっている現状があります。

1日約30匹の猫が飼い主の依頼で保健所へ

引き取り数の合計は53,342匹でしたが、内訳はどうなっているのかを見ていきましょう。

  • 飼い主からの持ち込み:10,403匹
  • 所有者不明の猫:42,939匹

1年間に1万匹、1日あたりに換算すると28.5匹という異常な数の猫が飼い主によって持ち込まれているという事実。

因みに飼い主からの持ち込み対象10,403匹のうち、

  • 成猫が6,936匹
  • 幼猫は3,467匹

子供(子猫)が誕生して飼いきれない方が多いのかなと思いましたが、成猫の方が倍以上も多いという結果で驚きました。

年間5万匹のうち迷子猫は何匹?

遠くを見つめる猫の後ろ姿

続いて猫の返還数について見ていきましょう。

2019年は年間で53,342匹の猫が保健所へ引き取られていますが、内10,403匹は飼い主からの持ち込みとなっています。

この数を引くと、所有者不明の42,939匹となりますが、迷子猫はこの中に含まれていることになります。

少しややこしくなってきたので、表にして見てみましょう。

参照:環境省 統計資料「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」

引き取り飼い主から10,403匹
所有者不明42,939匹
合計53,342匹
返還/譲渡返還数305匹
譲渡数25,636匹
合計25,941匹
殺処分対象27,401匹

愛猫に再会できる確率は1%

42,939匹の猫のうち、25,636匹(約60%の割合)の猫は譲渡され、新しい飼い主を見つけています。

一方、もとの飼い主へ返還された迷子猫の数は1.76%(305匹) という割合です。

53.000匹以上の猫が保護され、わずか305匹の迷子猫しか家に帰ることが出来ていません。

仮に愛猫が迷子になってしまった場合、家に帰ることができる割合は1%台ということになります。

猫が迷子になる確率はどれくらい?

夕焼けと猫

愛猫が迷子になり、”戻ってこられる確率”がおおよそ1%台という事がわかりましたが、“猫が迷子になる確率” はどうでしょうか。

注目するべきは、「殺処分対象」の枠に入っている27,401匹の猫です。
※データで細かく調べることが出来たのは2019年のみ。2004年以降は大枠の数字しかわかりませんでした。

この枠に入っている猫は”殺処分”だけでなく、以下のような理由で命を落としてしまった猫も含まれています。

譲渡することが適切ではない

  • 治癒の見込みがない病気
  • 攻撃性がある など
10,478匹
譲渡先の確保や適切な飼養管理が困難10,741匹

引取り後の死亡

  • 病気または老衰により死亡
  • 事故により死亡
  • 幼齢のため死亡
  • 死因不明
5,889匹
合計27,108匹

この中には迷子猫も必ず含まれているはず。

家に戻れる割合は1%ですが、猫が迷子になる割合は更に高いと予想されます。

まずは愛猫の迷子情報をチェック!

万が一に愛猫が迷子になってしまった場合に、まずどう動いていいかわからない方も多いはず。

まずはXやInstagram等のSNSに情報を拡散するのがおすすめですが、ハッシュタグ検索も行うようにしましょう。

ハッシュタグ検索の一例

  • #迷子猫
  • #迷い猫
  • #猫探しています

この他、環境省の自然環境局がまとめている収容動物検索情報サイトもチェックしてみましょう。

全国自治体のリンクがわかりやすくまとめられているので、各自治体の「迷子情報が見つけられない!」という場合にも、スムーズに情報へ移動することができます。

万が一の時のために、覚えておきましょう!

迷子対策におすすめなサービス

愛猫が迷子になる前に備えておける、迷子対策におすすめのサービスをご紹介。

MY PET LIFE(マイペットライフ)というサービスは万が一、愛猫が迷子になってしまった際に、最大3日間の捜索を無償で受けられる有料サービスです。

ペットの迷子保険 MY PET LIFE

なお、ペットの捜索を行うのは、TV等でも活躍されているジャパンロストペットレスキューという会社。

捜査開始のタイミングが早ければ発見率8割以上という高い実績を持つ、ペット専門の捜索会社なんです。

猫が迷子にならない対策を!

愛猫を外でのびのびと遊ばせたい・散歩させてあげたいと考える方もいらっしゃると思います。

しかし、病気や事故(もしくは異常な人間に捕まる)など、アクシデントに見舞われる可能性が高いことも理解しておきましょう。

また、外に出していなくても不意に外に飛び出してしまうというケースも多々あります。

どの飼い主さんも”わざと”迷子にしたわけではありません。

いつでも起こりうることですし、「隙きあらば!」と狙っている猫も多いと思います。

愛猫が迷子になると99%再会できないと考え、迷子にならないような対策を今一度確認するようにしましょう!

猫飼いのみなさん!本当に気を付けてくださいね!

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